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股関節175 人工股関節置換術と深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症
おはようございます!
なんとなく血流が衰えている気がするので筋トレに励む塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症です。
人工股関節置換術の合併症のひとつに深部静脈血栓症があります。
深部静脈血栓症とは一時期エコノミークラス症候群として話題になった病気です。
深部静脈血栓症とは、
「下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて血管をふさいでしまう病気」です。
肺血栓塞栓症とは、
「血栓が何かの拍子にはがれて、血流に乗って肺まで到達し、肺の血管をふさいでしまう病気」です。
肺の血管がふさがると、血液ガスの交換がうまくおこなわれず、呼吸困難や胸の痛みを感じるようになります。
肺血栓塞栓症を発症した場合には命を落とす場合があります。
それくらい肺血栓塞栓症は恐ろしい病気です。
ちなみに、深部静脈血栓症の発生率は20~30%、症候性肺血栓塞栓症は0.5~1%、致死性肺血栓塞栓症は0.5%というデータがあります。
では、なぜ深部静脈血栓症は発生するのでしょうか??
人工股関節置換術を行うと体内で出血が起こります。人間の体は体内で出血が起きると、体内で出血を止めるために血を固めよう、固めようという働きが出ます(専門的に言うと、凝固系の亢進)。
そうなると血が固まりやすくなり、血栓が出来やすくなるのです。
そのため、深部静脈血栓症に対して予防するのがとても大事になります。
いかに血栓が出来ないように予防するかが大切なのです。
深部静脈血栓症の予防
・手術後早期からの足関節の自動運動、他動運動
・早期離床
・深呼吸
・弾性ストッキング
・フットポンプ
・抗凝固薬
などがあります。
ひとつの方法ではなく、様々な方法で予防することが大事です。
私は手術における出血をなるべく少なくして、さらに術後当日から離床を行うことによって、少しでも血栓症の発生リスクを下げるようにしています。
早期離床が血栓予防に有効になりますからね。
本日のまとめ
深部静脈血栓症の対策は徹底的に行う!
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「テニスボールで筋肉をほぐそう!」
硬くなった筋肉にはテニスボールでほぐすのが気持ちいいと感じる整形外科医の塗山正宏でした。
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