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膝関節16 人工膝関節置換術と麻酔方法

おはようございます!
定期的にどこかの関節を痛めてしまう塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工膝関節置換術と麻酔方法です。

人工膝関節置換術を行う際には必ず麻酔をします。

麻酔無しでは手術は出来ません!(笑)

麻酔無しだったら単なる拷問になってしまいます(笑)。


では、本題。

人工膝関節置換術では、どのような麻酔をするかというと・・・。


はい、全身麻酔です。


そして、全身麻酔に加えて行うのが硬膜外麻酔です。


硬膜外麻酔というのは、硬膜外腔に細いカテーテルを挿入することによって、局所麻酔薬やオピオイドを持続投与する方法です。


脊髄やその周囲の神経に局所麻酔薬やオピオイドが浸透することで、脊髄神経の分節に応じた鎮痛効果が得られます。

簡単に言うと硬膜外麻酔があると術後の痛みが緩和されるのです。


ただし、

・血液をサラサラにする薬を飲んでいる

・肥満が高度

・脊椎の変形が強い、脊椎の手術後、脊柱管狭窄症がある

などの場合などでは硬膜外麻酔が出来ない場合があります。

硬膜外麻酔が出来ない場合でも、その他の鎮痛方法がありますので心配は御無用です。

硬膜外麻酔を一切行わない病院もあります。


はい!本日のまとめで~す!

最近の人工膝関節置換術は低侵襲な手術方法で行われるようになってきていますので、全身麻酔だけでも十分に手術を行うことは可能です。

ただし、より鎮痛効果を得る場合には硬膜外麻酔があったほうがいいかと思います。

麻酔も以前に比べて進歩していますので、10年後には画期的な麻酔方法が確率されているかもしれません!


以上です!!


昔は歯医者での麻酔の注射が苦手だった整形外科医の塗山正宏でした。


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塗山正宏@人工関節専門医師
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