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骨粗鬆症23 骨粗鬆症と自己注射
おはようございます。
交通事故で死にたくはない塗山正宏です。
今回のテーマは、
骨粗鬆症と自己注射です。
以前の記事で紹介しましたが、骨粗鬆症の治療薬のひとつに骨形成促進薬というものがあります。
その名の通り、骨形成を促進する薬です(そのまんま)。
もう少し具体的に言うと、骨形成促進薬は骨芽細胞系細胞に作用し、前駆細胞から骨芽細胞への分化を促進したり、骨芽細胞のアポトーシスを抑制することで、骨形成を促進する薬剤です。
骨形成促進薬には
・テリボン(週1回医療機関で投与、または週2回自己注射)
・フォルテオ(1日1回自己注射)
・テリパラチドBS(1日1回自己注射)
などがあります。
ここで、テリボンのデータをひとつ紹介します。
65歳以上の骨折の危険性の高い原発性骨粗鬆症外来患者578例を対象とした無作為化二重盲検群間比較試験であるテリボンの第Ⅲ相試験(TOWER試験)
テリボン投与72週後における新規椎体骨折の発生率は3.1%であり、プラセボ群14.5%に比べ新規椎体骨折の発生率を有意に抑制した。
また、投与72週後における新規椎体骨折のプラセボ群に対する相対リスク減少率は78.6%であった。
そして、新規椎体骨折の抑制効果は早期から認められており、投与24週後までのプラセボ群に対する相対リスク減少率は53.9%であった。
さらに、投与継続により新規椎体骨折発生率は低下しており、投与49~72週では新規椎体骨折の発生は認められなかった。
このように骨形成促進薬は有効性が認められていて、非常に有効な薬となっています。
テリボンは今まで週1回の製剤しかありませんでしたが、2019年12月に週2回の自己注射タイプが発売されました。
週1回病院に通院をしなくても自宅で自己注射できるので、通院が困難な場合には非常に有効な選択肢だと思います。
自己注射の器械も非常にシンプルで誰でも出来ます。
はい、出来ます!
本日のまとめ
骨粗鬆症に対して骨形成促進薬は効果が高い薬!
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「ブラジルの人、聞こえますか~?」
2月になると中学受験を思い出す整形外科医の塗山正宏でした。
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