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「イコール」新米編集長日記(その3)
コミュニティ型雑誌「イコール」を創刊すると決めてから、頭の中は、特集企画のことでいっぱいである。どういう切り口で特集を組み、どういう言葉で原稿を依頼するか?という思考が、日常生活のバックグラウンドで回っている。
でも、この頭の使い方は、なじみがあるものだとも思う。ワークショップや講座をデザインするファシリテーターは、「どんな問いを投げかけたら、対話が深まるか?」ということを考える。その頭の使い方と、特集の企画を考える編集長の頭の使い方は、かなり近い気がする。これまで鍛えてきた部位が、別の用途に転用できることに気づいたという感じだ。
特集1は、新しい時代の個に注目して企画した。
特集2は、新しい時代の関係性に注目して企画した。
特集3は、こんな感じでいきたいと思う。
特集3 新しく生まれつつある思想や実践
時代の大転換期には、新しい個人が登場し、新しい小説が生まれ、新しい思想が生まれ、新しい社会を思い描いた社会実験が始まるのだろう。田原イコールは、新しく生まれる動きをキャッチしていきたい。
社会のマジョリティが思い描く「未来計画」もあり、大規模な予算がついている。しかし、近代社会が行き詰っているには、それなりの原因があるだろう。その原因を直視しないで先へ進もうとする動きは、限界を迎えるだろう。
一方で、周辺に存在して、マジョリティからは見えない存在になっている人たちから出現する未来もあるはずだ。近代社会が構造的に生み出した欠陥に直面している人たちが、直面している現実を生み出している構造を考察し、新しい構造を提案していく動きに可能性を感じている。田原イコールでは、こちらの動きに注目していきたい。
以下の3つの問いを投げかけていきたいと思う。
1.現在の社会状況をどのように捉えていますか?
2.1のように捉えるようになった背景を教えてください。
3.あなたの考える未来社会と、そこへ向かう変化のプロセスについて教えてください。