ライブ対談:今井陽子(画家)×青海エイミー(小説家・クンダリーニヨガ)「身体と創造性」
どのようにアーティストになっていくのだろうか?
アーティストがやっていることを学んで、それっぽいことができるようになるだけでは、内面が空虚になってしまう。
今井陽子と青海エイミーという二人のアーティストが歩んだ道は、自分を成り立たせているものを徹底的にアンラーニングすることだった。
今井陽子は、西洋画の絵画手法を学んで芸大に合格したが、うまい絵というものに疑問を感じてしまう。うまい絵には感動しないのだという。じゃあ、感動する絵を描くにはどうしたらよいのかを探求するために、身に着けた技術をアンラーニングし続けて、30年経ったところで、ようやく身体ができてきて、違う感じで描けるようになったのだという。
青海エイミーは、震災後、日本語を読むことを10年間やめて、これまでやったことのなかったクンダリーニヨガを始めた。ティーチャーになるところまでクンダリーニヨガをやって身体が変わった後、コロナの中で唐突に文章を書き始め、小説『ジミー』を書きあげた。
二人に共通するのは、それまでの自分らしさを捨てて、向こう側を体験して変容したこと。そして、そこに身体性が関わっていること。
世界の創造的プロセスが、アーティストの身体を通して出現してくる。その媒体になるために、自我を捨てるアンラーニングのプロセスがある。
アーティストを目指す人、アーティスト的な生き方をしたい人は、ぜひ、この対談動画を見てみてください。
5月6日、7日に大学セミナーハウス(八王子)で行われる「身体と創造性」ワークショップでは、今井陽子、青海エイミーのワークショップがあります。