記事一覧
AIとともに描く、これからの3D空間デザイン
Takramの野見山です。デザインエンジニアとして、テクノロジーと人を繋ぐ仕事をしています。ここ最近Takramでは、生成AIに関するプロジェクトを多数手掛けています。このnoteでは、それらのプロジェクトに共通する技術やアイデアを抽出して、今後も応用できる形で紹介したいと思います。
今回扱うテーマは、画像生成AIを活用した空間デザインの可能性についてです。画像生成AIは、自然言語だけでグラフィ
Apple Vision Proの体験をデザインする(実践編)
Takramの野見山です。デザインエンジニアとしてテクノロジーと人を繋ぐ仕事をしています。
Apple Vision Pro(AVP)は従来のVRと異なり、空間コンピューティングを提唱したデバイスで、今までにない新しい体験を切り拓くことが期待されています。米国で発売されてから2ヶ月が経ち、日本での発売も間近だと噂されています。
本記事では、AVPアプリの企画と開発の経験から得た実践的なデザイン
テクノロジーと人をつなぐ、AIのデザインパターン
Takramの野見山です。
さまざまなAIサービスが目まぐるしく進化する中、自分もものづくりという文脈でAIを利用する機会が徐々に増えてきました。この記事では、AIが自分のものづくりをどのように変えたかを切り口に、AIのデザインパターンについて考察していこうと思います。
テクノロジーと人をつなぐまず前提として、どれだけ優れたテクノロジーも人にとって扱いやすいものでなければ、その性能を十分に享受す
Apple Vision Proを紐解く : 3D UIの可能性と制約
Takramの野見山です。Apple Vision Proの発売に向けて、ビデオセッションやドキュメントを見て準備を進めています。
今回はvisionOSのデモをシミュレーターで動かしながら、3D UIの可能性と制約について考察したことをまとめます。
1. 実空間のコンテクストを拡張するvisionOSは「Window」「Volume」「Space」の3要素で構成されます。Windowは画面要素
スプラトゥーンで楽しむゲームサウンドの世界
Takramの野見山です。
実は最近、ゲームの企画や開発に携わる機会がありまして、人気のゲームについて「なぜここまで没入できるのか / 楽しめるのか」という分析を行っていました。
その中でも特に、スプラトゥーンのゲームサウンドがなかなか興味深かったので、ぜひ紹介させてください。
スプラトゥーンとはスプラトゥーンは4対4のオンラインシューティングゲームです。
「床や壁をインクで塗って、そのなかを潜
認知世界を広げるVRの可能性
Takramの野見山です。WebとVRのデザインと開発を行っています。この記事ではVRの可能性について深堀りたいと思います。
VRの可能性
VR元年と呼ばれた2016年からちょうど5年。ゲームエンジンやモデリングソフトのめざましい進化によってリアルな映像表現を誰でも手軽に作れる時代になりました。最近では安価なLiDARデバイスやフォトグラメトリツールが登場したことで、現実世界をバーチャルに再現す