毎週誰かが新曲を発する。
毎週誰かが新曲を発する。ちゃんと良かったり、どこか良くなかったりする。
果たして、作られた物に生命一個体として全身全霊で向き合えているか?と、毎週水曜日に必ず思う。まるで研究者が恐る恐る顕微鏡を覗くように。マウンドのピッチャーがキャッチャーのサインに首を振るように。
およそ一年前に世界を模ったあのアルバム。もう誰もあの曲の話をしなくなった。奪われ続ける心と裏腹に、トップソングという名前の山から滑り落ちていって、まるで代表曲でもないかのように、システムが弾き殺す。みんなの世界