馬の瞳に恋している2023【日本ダービー】
ダービー発祥の地イギリスの首相チャーチルの言葉。宰相になる、つまりここ日本で置き換えれば総理大臣になることよりも難しい、ということ。
その困難さを大袈裟に喩えただけ、かもしれないが、
ここは一つ真に受けてみて、発想の転換をしてみたい。
これってつまり、逆説的に考えた時に、どうやったら総理大臣になれるのか、を考えたら、今年のダービー馬がわかってしまうのではなかろうか(強引にも程がある)。
選挙の時に大切な、政治家にとって三つのバン。
「地盤(ジバン)、看板(カンバン)、鞄(カバン)」
この三つのバンを競馬の世界に置き換えると何を表すのか。
牧場力×厩舎力×騎手力、このすべてを兼ね備えた馬にこそ、当選のチャンス、
世代を束ねる宰相の権利が巡ってくる。
つまりは、「ダービー馬はダービー馬から」という格言の解像度をもう少し上げて、
ダービーを勝ったことのある牧場に生まれ、
ダービーを勝ったことのある厩舎に育ち、
ダービーを勝ったことのある騎手が手綱を握る、
そんな馬にこそ印を捧げたい、と書いたのが昨年2022年。
結果としてそれらをすべて満たすドウデュースが見事優勝。
なので概ね去年と方針は変えず、
昨年のレースを踏まえ、また一点上の格言の解像度を上げていく。
ダービーを勝ったことのある騎手が"デビューから継続して"手綱を握る、
としたい。
やはり最終的にダノンベルーガ、イクイノックスとドウデュースが紙一重のところで明暗分けたのは、武豊騎手がデビューから継続騎乗してその馬のことを熟知していた部分が大きいのではないかと思う。
そうすると上記を完璧に満たす馬は居なくなるので、今年は特に騎手との関係にフォーカス。
そしてこの中でダービーを勝利したことがあるのは、ルメール騎手のみ。
ということはこれはスキルヴィングで決まり…。
と見せかけて、
いや遅かれ早かれ横山武史が、いずれダービージョッキーにならないわけがない。
と見込めば、青葉賞組よりも、王道、皐月賞組を上位に置きたいところ。
今年のダービーには、太陽の馬がいる。
横山騎手の悔し涙雨を、晴らしてくれるとしたら、きっとソールオリエンス。
褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。