自意識希薄になるくらいなら過剰なままで
そんなこと出来て当たり前。
大人になるとビックリするくらい誰も褒めてくれやしないという事実に愕然とする。
早起きして夜遅くまで、クタクタになるまで真面目に働いて、やっとのことで帰宅してソファーにダイブ。でもそのまま寝落ちするわけにはいかない。必死に身体を起こして洗面台の前に震い立つ。顔を洗い鏡の前に現れるのはなんと無防備な姿の自分。
あれ、なんで頑張ってるんだっけ、
あれ、なんのために頑張っているんだっけ、
自問自答しているうちに眉間にヒビが入る。丁寧に伸ばそうと溝を顔を両手で引き上げるも上から下へものは落ちていき、重力には逆らえない。万有引力の法則とな。どうやら今日も地球は回っているらしい。
ありのままを映してくれること、それは鏡の優しさ。
ありのままを映してくれること、それは鏡の厳しさ。
どちらで感じ取るのかもつくづく自分の気持ち次第。
現実と御伽噺の違うところは鏡はバカ正直に決して嘘をついてはくれない。
ならば質問の方を変えて仕舞えばいい。
「鏡よ鏡、世界で1番愛おしいのはだあれ？」
「鏡よ鏡、世界で1番大切な宝物を映して？」
そこにいるのはあなたに他ならないのだから。
他の誰に笑われたって構わない。自意識が希薄になるくらいだったら、過剰なまでに愛オブ愛を。後少し、ほんのちょっと自己肯定感が足りていない、そんなあなたに。
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