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馬の瞳に恋してる2023【皐月賞】

最も速い馬が勝つ皐月賞。
この格言におけるはやいが本当に”速い”なのか、”早い”なのか、あるいは”疾い”なのか、スピードにしたって最高速なのか、それとも全体の持ちタイムなのか。
いやいやそれまでの成長過程、仕上がり、完成度の意味の話なのか。如何ようにも解釈でき過ぎてしまって、この格言を残した人物に是非ともお伺いしてみたいところ。

なんて去年(2023)の自分の原稿に書いてある。
ちなみに今年第一印象、自分のピンときた狙いたい馬が、タッチウッドシャザーン。だがしかし、どちらもスタートに一抹の不安を残している。混戦と呼ばれ、前残りのイメージも強い皐月賞に関して、出遅れは致命的、本命にしにくいのが正直なところ。
そこまで能力差がないと言われる時に、一体何がその命運を分けるのか、
おそらく“運”か”経験”か、いいやそんな時は、引き寄せる運命の強さ、"物語力"である。

遡ること8年前、思い出すのは2015年皐月賞のドゥラメンテ。

Mデムーロ騎乗のドゥラメンテ、これほどまでに強いのか。
直線手前で明らかに外に振られる不利がありながら、キタサンブラック、サトノクラウンらを横目に、ただ一頭、次元が違うと言わんばかりに33秒台と末脚で駆け抜けた先にゴール板。
そして、勢いもそのままにダービーを制覇。
引退後、彼の子供たちが活躍し始めると同時期、2021年、別れは突然に。
ドゥラメンテはわずか9歳でこの世を去ってしまった。

時を経て2023年皐月賞、それらの馬は今度は父として馬柱で再び顔を合わせることになる。

今回のレース、唯一のドゥラメンテ産駒、タッチウッド
乗り替わりも何のその、武豊騎手が、桃の帽子のタッチウッドを気持ちよくゲートを飛び出させ、中山の急坂を攻略し、キタサンブラック産駒のソールオリエンス、サトノクラウン産駒のタスティエーラを退け、馬券内に残す、いや残すだけでなく、あわよくば…。

先週のリバティアイランドに引き続き、
「ドゥラメンテの息子も、これほどまでに強いのか。」
なんて、そんな実況も聞いてみたい。

◎ タッチウッド
○ ファントムシーフ
▲ ソールオリエンス
△ シャザーン
△ ベラジオオペラ
△  フリームファクシ

<おまけ>
× ショウナンバシット
🍪 ホウオウビスケッツ

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MasatoKanai
褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。