夢見モグラは空を待ち侘びて "まえがき"
長い長い地下鉄を乗り継いで外に出た時に、
空がやけに広く感じたのを覚えている。
地中で暮らすモグラが初めて空を見上げた時に、一体何を思うのだろう。
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2021年、めでたく新年を迎えたものの、
どうやらまたしばらく、閉じ籠る日々が続きそうだ(ちょうど今、首相の会見を片耳で聞きながらこの文章を書いている)。
唐突だが、1日に1つ、ここに文章を残そうと思う。
期間は緊急事態宣言が解けるまで(本当に一ヶ月で終わるのか、はたまた?)。
なるべく楽しい話がいいし、出来れば嬉しい話がいい。
悲しい話や苦しい話はあまり書かないつもり。くだらない話のほうが得意。つまらない話だったら申し訳。
きっと、こういった状況への悪あがき、というのが正しいし、そう思ってもらって構わない。
これを見てくれているあなたが、どこの誰かはわからないけれど、
もし、楽しみにしてくれたら嬉しいし、そうでなくともたまに覗いてくれれば有難い。
幸せは歩いてこない♪
だから歩いていくんだね〜♪
いい歌詞だなあ。
が、しかし、時代は変わって、歩いていけない場合。
必要以外、外出するなと言われている場合。
テイクアウト型の幸せ、宅配型の幸せとはなんぞや。
何かを丁寧に拵えて、届けるということ。
そしてそれを喜んで受け取ってもらうということ。
せめて楽しみを、喜びを、ほんの少しでも未来に用意しておかないと、
やってれないよね、心がもたないよね、というのが正直なところ。
そんなものを少しでも増やせたら。
夢見モグラは空を待ち侘びて。
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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。