動物園の動物たちに学ぶ人気者のなり方講座
もしも、人気者になりたい、どうやったら人気者になれるんだろう?なんて悩む人がいたら、迷わず動物園に行くことをオススメします。ただただ眺めているだけで、なぜ彼ら彼女たちが愛される存在であるのか学びとることが可能ですし、自身の人気者への最短距離、近道にさえなりえます。
1. でっかくなあれ
ex)ゾウ キリン
ゾウやキリンはやはり動物園において花形でありスター、人気の上でもひとつ頭抜けた存在です。雰囲気参加の興味のないライト層に対しても、とりあえず見ておくか、みたいな刷り込みレベルの圧倒的なポテンシャルを有しています。
それはなぜか、デカいから。それに尽きます。逆を言えばゾウやキリンがもし通常サイズであったら、ここまでパブリックな存在になりえたのか、という話でもあります。山ならエベレスト、タワーならブルジュハリファ、とにかく大きいということは、それだけで人を惹きつける魅力がありますし、例えばそれが絵や彫刻などの芸術品だとしても、大きいということによって圧倒される部分があります。
ただ単純にこれを人間に置き換えて考えてみた時に、姿形を大きくしていくことはボディビル界隈など一部を除き無理がありますしそもそもの限度があります。よって概念として、存在をでっかくする、という話をしましょう。
つべこべ言わずに、まず売れろ、有名になれ、存在としてBIGになれ。いきなり力技かよ、みたいな身も蓋も無い論ですが、ここに関しては方法論というよりか誰もが認めるわかりやすい結果を残すことは、人気者になる上で、一番の近道であることは確かです。
最もわかりやすいもので言えば五輪の金メダルですし、国民栄誉賞的なものをイメージする方向性に間違いはありませんが、もっと身近で、足元を見てでいいんです。何かのスタメン、レギュラーとか、グループのリーダーを任されるとか、学校のテストでちょっといい点を取るとか、ちょっとした入選とか賞を取るとか、いや、そんなものにすら拘らず、誰かの役に立つ、でいいんです。
何か一つを成し遂げる、徳を積むと、自信を持って堂々とできますしきっと背筋が伸びていきます。その積み重ねの末にあなたという存在は少しずつ大きくなって、他の誰かから見つけやすくなります。引き寄せられるように自然と勝手に人が集まってきて、気づけば人気者になっているパターンがあるかもしれません。
ただそれをひけらかすと逆に嫌われるので、要注意。あくまでさりげなく、さらっと、隠し持っておく方がスマートです。
2.レアモノになあれ
ex)ジャイアントパンダ トキ
話の規模感が全然違いますが、当方滅多に打ち上げに出ない、ノンアル直帰で仕事タイプのボーカルなんですけど、自分のいないところではぐれメタル(とても出現率の低いドラクエのモンスターです)呼ばわりされているのを耳にしたこともあります。
で、たまに行くと、とても珍しがられます。別に狙ってやってませんし、演出でもなんでもないのですが、やはり珍しいということは一つ人の興味をそそるポイントになりえます。
絶滅危惧種とか、天然記念物、など言われると見たくなりますし、元気に生きていてくれるだけで尊い、みたいな守りたい感情すら芽生えます。同様に例えば海外アーティストが、何年ぶりに来日する、とかどこどこのお店が期間限定上陸なんて聞くと、ちょっと見ておくか、いいや行かなきゃ!的な気持ちがそそられます。
つまりここで大事なのは、いかにしてレアな存在、貴重な存在になれるか、そこにいるだけで有り難がられるような、セルフプロデュース能力を身につけよ、ということなんです。
砂漠で水を売る話と共通する部分がありますが、そもそも日本人の存在がとても珍しいところに行ってみる、とか、お年寄りの方々が沢山いる施設の若い働き手になる、というのもそうかもしれません。自分の価値を最大限評価してくれる場所にきちんと身を置くセンスも人気者には必要不可欠なのです。
3.ひたすらに芸を磨け
ex)猿 イルカ アシカ
サイズ感も普通、たいしてレアでもなく競合も多い。自分が平凡であることを自覚しているけれど、人気者にはなりたい。ならばどうすべきか、それはもう芸を磨くしかありません。
猿が竹馬を見事に乗りこなしたり、アシカやオットセイがうまく球体をコントロールすることもそう、イルカがハイジャンプして上手に輪をくぐるのもそうです。とにかく何か、人を感動させ、拍手のもらえるような芸をひとつでも身につけておくこと。手に職をつけることは、いかなる時代でも得をすることはあっても、損をすることはないでしょう。
それが歌や楽器かもしれませんし、スポーツや語学かもしれませんし、丁寧な接客かもしれませんし、ITプログラミングや、ゲームのエイミング、ものすごい速さでタイピングをする技術かもしれません、もしかしたらすごい速さで股間をおぼんで隠すことかもしれません。
大事なのは、誰にでも努力と工夫次第で人気者になるチャンスがあるということですし、人を感動させ、感謝されるようなスキルをひとつでも身につけていること、は人気者にとってとても重要だということです。
4.たくさん美味しそうに食べましょう
ex)ほとんどの動物たち
努力するのは面倒臭い、それでも人気者になりたい、というわがままなあなた。
わかる、わかりみが深い。芸を磨くのも簡単なことではありません。沢山努力しなければならないし、ある程度センスも必要かもしれません。でも正直そんな面倒なこといちいちやってられません。
そんな時に最もおすすめで簡単な方法があるんですけど、とにかく美味しそうに沢山食べるという方法です。
令和現在、多くの動物園や水族館にはもぐもぐタイムなるものがあるはずです。料理を振る舞うことも含めてですが、体験として、自分のあげた食べ物を美味しく食べてもらえることに、何かしらの幸せホルモンを分泌するタイプの人は一定数いますし、そもそも美味しそうに食べている姿自体に一定の需要があるんです。
食べるという行為は単なる栄養摂取以上に、娯楽要素や、文化を形成する大切なパーツの一部でもあります。美味しそうに食べるということには一つ役割があり、才能でもありスキルなんです。大食いというカルチャーがいまだに廃れない根拠の一つだと思いますし、何より、作物や料理を作った方々に対して、美味しく食べている姿は愛情表現として百点満点です。
もちろん場をわきまえつつですが、おそらく職場の後輩だったら可愛がられますし、孫だったらおばあちゃんに大人気間違いなしです。いっぱい食べる。意外と人気者になる上で、ひとつ確立された方法です。
というわけでみなさん動物園へ行きましょう。
そして人気者になりましょう。
と、書きましたが、あくまで人気者になりたければ、の話です。
人気者にならなくたって、人は死にはしませんし、生きていけます。ただ人気は水物というのもやはり絶妙な例えで、植物であれば、有りすぎても根が腐ってしまいますし、無さすぎても枯れてしまいます。
人にとっても、そうなのかもしれません。
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