忘れられない誕生日の話
地方での撮影を終えて新宿駅で解散、
車を降りた僕はすぐさまタクシーを捕まえ、乗り込んだ。
今日も朝からよく働いたもんだ。
ボーとしている間にタクシーは家の前についていて、
さて、お会計をMajissucaで払おう、と思い、ピピっと鳴る機械にそっと財布を置く私。
しかし、読み取りの機械が冷たいかな全くのノーリアクションなのである。
なんだよ不感症かよ、おかしいな、と財布を何度かソフトにスリスリと擦り付ける私。
それでも尚一向に反応をしてくれないので、財布の中身を確認すると、確か