実務補習では何を学べるか
こんにちは。中小企業診断士の高杉と申します。
昨年12月に中小企業診断士第2次試験に合格された方をはじめ、中小企業診断協会で2月7日から始まっているの実務補習に参加されている方も多いと思います。
そこで今回は、実務補習では何を学べるか、どのような点を吸収するよう意識すべきかについて、私なりの意見を書きたいと思います。
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■要約
以下を学ぶことができる
①チームコンサルの難しさ
②経営診断のやり方
③経営者様との付き合い方
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■①チームコンサルの難しさ
中小企業診断協会での実務補習は、6名以内で実際の企業に対する経営診断・助言を行いますが、コンサルの現場では、コンサルタントが6名アサインされる案件は稀です。
(企業規模にもよりますが、経営診断の場合は1名ないし2名程度で行うことが多いと思います。)
また、実務補習のメンバーは、診断士試験に合格したという一定のレベルは担保されていますが、仕事内容・年齢等も異なり、企業に対する着眼点が異なる場合も多いでしょう。
このような環境下で行う実務補習は、複数の人間が協力して短期間でアウトプットを出していく、所謂チームコンサルの難しさを身を持って学ぶ場になります。
■②経営診断のやり方
本業がコンサルタントでない場合、経営診断・助言は初めて取り組む方が殆どだと思います。
一つの企業に対して、組織・人事、マーケティング、生産、財務の総合的な経営診断をどのように進めていくのか、インタビューはどのようにやっていくのか等のお作法は、非常に勉強になります。
普段コンサルをやっている私も、改めて学ぶ点が多くありました。
■③経営者様との付き合い方
実務補習は、指導員の先生方の関係先(顧問先など)を対象とする場合が多いと思いますが、指導員の先生が経営者様とどのように接しているのかは、よく見ておいたほうがいいと思います。
中小企業はオーナー企業も多く、社長の一存でお仕事をいただける場合も多々あります。逆にばっさりと切られてしまう場合もありますが。
その経営者様との距離感、助言のスタンス(高圧的ではなく、逆に下手に出すぎない)、雑談のやり方等、指導員の先生方の振る舞いは学ぶべき点が多いです。
■おわりに
今回は、実務補習について書いてみました。
実務補習を受けている/受ける予定の皆様の少しでもにお役に立てれば幸いです。
※2018年9月からnoteを書いていますが、本業の負荷が上がっていることもあり、一旦お休みさせていただきたいと思います。