学生におすすめの旅先 インドネシア
何か新しいことをしたい,何か刺激が欲しい,ワクワクすることにどんどん挑戦したい,世界観を広げたい.
いろんなことに興味をもち,何事もどんどん自分のものにしていく学生.
わたしにとって、貴重な経験をさせてくれた国、インドネシアを紹介します.
国を越えた友人が わたしの一部を作っている
アジアへの親近感
"私の中の何かがシンクロし 身体が動いた”
当時の私にとって,アジアは明るいけれどどこか遠い国.ただ何となくの印象は,つぎのとおりです.
1. 自分らしく生きているひとが多い
2. 全体的に明るい国調
私がインドネシアと接点があったのは、異文化コミュニケーションの講義がきっかけ.留学生と混じりながら、英語でプレゼンテーションやスピーチなどをしてました.彼らはJ-POP好きで、明るく、人柄もどこか近しいものを感じ、話しているだけで楽しかったです.
交換留学で日本へ来た彼らは、世界を回ったり,帰国して大学研究員などを務めたいといった夢を話しくれました.この人たちの国へ行ったら楽しそう!と思っていたら、教授からインドネシアへ留学の話が舞い込んできて,「行きます!」と即答しました.
”自分らしさ”が現れた瞬間
"あらゆる姿を受容してくれる国民性”
私が渡ったのは,ジョグジャカルタとジャカルタの2都市.英語での会話やプレゼンテーションはもちろん,すべてのことを英話でするのは初めて.拙さ抜群の英語でしたが、積極的にコミュニケーションをとっていくと,お互いを認め合う文化がありました.
発表会のときに留学先の教授から,「研究発表会のチェアパーソンをやってみないか?」と話を振られました。「あなたならできる」に後押しされ、なぜか快諾している自分がいました.
チェアパーソンとは司会進行のこと.わたしは,自分の研究内容に自信がなかったことと当日の流れをグリップする大役に全く自信がありませんでした.でも,実際に受け止めてくれる人がいるとなぜか勇気が湧いて,不思議と本来の自分の姿で発表会に臨めていました.
終わってみると,学生も教授も笑顔で拍手をくれたり,誉めてくれたり.このとき,ふと,この受容する国民性はどこから来ているのだろう?という疑問が湧きました.
国や宗教観は違っても 同じ人間であることに変わりない
"一人一人が活発に生きている中に 生きる意思を感じた”
それぞれの研究について,インドネシアの学生たちが誰もが自分の研究に対して意欲的に取り組んでいました.「好きなことで仕事をしながら,楽しんで生きていたい」と.生き生きしてるので、研究のプレゼンテーションの出来は明らかで,オーディエンスにいる学生たちからも次々に質問が上がっていました.
この姿勢はどこから来ているのか.仲良くなった友達に聞くと,
「ボクたちは,お互いを家族だと思って生きている.国は違っても,根底の考えは同じ」
彼らは,わたしをいろんなところへガイドしながら、ランチで入るお店は全て彼らが支払うというもの.いろんな距離感の人がいるので,「すべての人」に対して行うわけではないですが,日本人に近しいモノがありました.
イスラムは唯一神アッラー,日本は天照大神.ぞれぞれの国の精神性は違いますが,一人一人が信じるモノ・コトがあると同時に,同じ人間.日常の中に溶け込んでいる暮らしから,「共に生きる生」感覚が宿っているのかもしれません.
編集後記
受容・宗教観・文化など,いまではネットや本で勉学に励むのが簡単な時代ですよね.ただ,その学びにはリアリティがない分,どれだけ学んだと自覚していても「他人事」で片づけている自分がどこか寂しい.
インドネシアという地へ足を運んだことは,わたしの人生を豊かにした旅でした.ただ行くだけではなく,自分の側にぐっと引き寄せる努力をした分だけ,人生に彩りが生まれた瞬間でした.ぜひ,一度温かくて明るい国へ訪れてみてはいかがでしょうか?