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一人旅。「会津・奥会津」を巡る(1)

会津若松観光ビューローさんと福島県立博物館がコラボして、御薬園でコンテンポラリーダンスとアコースティックギターの生演奏が見られる企画があり、おもしろそう!と思い、行ってきました。

秋の夜の御薬園 平山素子ダンスパフォーマンスツアー 「ゆふされば」 - ふくしまの旅 (tif.ne.jp)

「ゆふされば」 パンフレット

10:00 この日は有給休暇を取り、車で郡山から会津若松市へ向かいます。

10:30 郡山市が現在のように、県庁所在地でも元城下町でもないが、人口30万人の東北第二位の都市圏に成長するキッカケとなった安積疎水。
その開拓史の中で象徴的な建造物として語られる十六橋水門。元々会津や新潟の方々の貴重な水源であった猪苗代湖。その水を太平洋側の郡山にひくということで、迷惑があってはならないと、湖の水量調整のために真っ先に建設されたそう。100年以上経過した今でも水量調整に利用されています。

十六橋水門

11:00 会津若松で、うえんで山鹿店で昼食。ここは裏磐梯の大塩裏磐梯温泉を煮詰めて作られる会津山塩を使った塩ラーメンが有名です。平日の11時過ぎで1名待ち。5分ほどで店内へ。注文して体感3分ほどで到着。透き通った黄金色のスープに中太ちぢれの多加水麺。スープは、魚介や動物系の出汁の味とは違った奥深さとまろやかな甘みを感じさせ、ぐいぐい飲めます。お近くの際は是非!

うえんでさん 会津山塩らーめん

11:40 その後、現在会津地方で3軒残る会津木綿の織元の一つ、山田木綿織元さんへ行きました。
会津木綿の販売・製造【山田木綿織元】 (yamadamomen.com)

会津木綿の歴史は、1590年の奥州仕置で伊達政宗に変わり、会津の藩主となった蒲生氏郷が、商業・工場の盛んな近江から職人を連れて、現金収入のため綿花栽培と織物づくりを奨励したことに由来します。綿花は温暖な気候で栽培されるため、会津や新潟が北限とされています。

山田木綿織元さん

お店の裏の工場も覗いても良いとのことで、見させてもらいました。100年モノのトヨタ織機製の織機。動力源は屋根裏のモーターで、すべての織機を動かすそうです。全機が同じ回転シャフトの動きに合わせてリズミカルに織る姿は壮観です。二人一組で経糸をひとつひとつ丁寧に織機にかけている様子も見られました。

山田木綿織元さん 工場

工場を見学した後は、お店の方と地縞の話。昔は、地域の縞模様があり、着ている野良着でどこの地域の人か区別できたそう。おもしろい!!
時代を感じさせる分厚いノートに生地の見本が貼られています。これが中通りでよく売れた縞模様で、これが会津でよく売れた縞模様だと丁寧に説明してくださいました。
その他に、綿花栽培は米栽培に適さない土地を利用した話や水害に強い藍を低地で栽培した話、会津木綿の農業利用の減少に対する会津木綿の新規用途開拓の話など、過去から現在に至る興味深い歴史をたくさん教わりました。

会津木綿自体も素敵ですが、その歴史や作る工程を知ることでより愛着がわきます。ハンカチや名刺入れ(別店舗)を購入しました。

生地見本(中通りで良く売れた地縞)
生地見本(会津地方で良く売れた地縞)

13:00 七日町通へ。いろんな赤ベコの中でも、フォルム、顔つき、デザインの点でお勧めしたい野沢民芸さんへ。西会津に工房があり、その直営店が七日町にあります。いつもついつい手がでてしまうので、今回は財布のひもを締めて行ったつもりですが、片足を上げていかにもめでたい獅子舞ベコに一目ぼれ。頭の毛もかわいい。

会津張子 野沢民芸/張子 郷土玩具/福島県 西会津/赤べこ[赤ベコ]・干支(寅・とら・2010年・子・ねずみ・2008年・丑・牛・2009年)/置物・雛飾り・金太郎・ちゃぐちゃぐ馬・でんでん犬張り子 (nozawa-mingei.com)

野沢民芸商店さん
獅子舞べこ


その2へ続きます。

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