マーケティング課題と渋滞の意外な共通点
ふと前職のシゴト(まちづくりコンサル)と現職のシゴト(マーケティングコンサル)に共通点があるなと思いながら、ツブやいたのが下のツイート。
図示してくれってツイートですが(笑
要するに・・・
・『部分最適化』に加えて『全体最適化』の視点が必要
・渋滞(課題)は『広げる』『追加する』『誘導する』の3つで解消
・出発点と目的地までの経路(消費者行動)を俯瞰
道路網が複雑な日本は、道路を線でなくネットワークで捉えて、エリアで渋滞解消を行っていく必要があります。
(昔、車や人の動きをパソコン上で再現して渋滞の解消施策を探るコンサルをしてました)
そんな渋滞解消は全体最適化の観点が必要なので、マーケティングの”最適化”を、チームの若いメンバーに伝える題材としてよさそうだなと(勝手に)思い、実験的にまとめてみたのがこのnote。
基礎的な内容ではあるけれど、
恐らく、マーケティングだけではなく、ビジネス全般で活用できる視点だと思いますので最後まで読んで頂けたらうれしいです。
まずは「渋滞」の意味を「デジタル大辞泉」で検索してみると、
「物事がとどこおってすらすらと進まないこと。つかえて流れないこと。」
とある。
歩いてる時ならこんな状態
(この国では透明な傘を売ってないんですかね)
車に乗っているとこんな状態
いずれも好きになれない状態。
(好きな人もいるかもしれませが・・・)
この「渋滞箇所=ボトルネック」を解消する方法は大きく3つ。
1.広げる:ボトルネックの通行量容量を上げる等。
2.追加する:ボトルネックを通らない新たな経路を増やす等。
3.誘導する:到達タイミングを変えたり、他の経路へ促したり等。
1の「広げる」はこういうイメージ
飲食店なら席数を増やすといった施策
2の「追加する」はこういうイメージ
店舗戦略としてはフランチャイズなど店舗を増やすといった施策
3の「誘導する」はこういうイメージ
来店時間を分散させたいお店なら予約制やハッピーアワーといった時差施策
この3つの課題解消方法を投じれば一部のボトルネックが解消され、流れがスムーズに。ただ、ボトルネックは移動する・・・
例えば先程の飲食店の話だと、席が増えてお店に収容できる人数が増える。
でも料理人が少なければ、サービスはスムーズに提供できず、そこがボトルネックになる。
この例でいう”席を増やす”だけだと、”部分最適化”になり、その先のボトルネックを想定し、”料理人を増す”ことまで考えて、先手を打っておくコトが”全体最適化”。
もう少し状況を抽象化して「部分最適化」と「全体最適化」説明すると、
生活者を「A地点(商品を知らせた場所)」から、「B地点(商品に興味をもたせる場所)」に向かわせたとする。しかし、その先「C地点(商品が比較される場所)」で、他の商品(図でいうとピンクの豚)が魅力的であれば商品を「D地点(購入する場所)まで持っていってくれません。
この場合、B地点を通過させるところまでが部分最適化視点。C地点を通過させるためのボトルネック対策まで考えることが全体最適化視点。
俯瞰してみると当たり前のこと。
でも、作業が分担されていたり、各々で部分最適化が図られていると、全体最適化の視点を忘れがち。さらに、情報量が爆発的に増えている現代では、購入までの経路がたくさんあり全体まで目を配りづらい。
結果、致命的な課題がどこにあるのかまで不明確になってしまう。そうならないように、全体最適化視点が重要ですよね。
ここまでの内容を”凝縮”してフローにすると
1.生活者が通過する経路(起点から終点まで)を考える。
2.経路上のボトルネックを予測しその対策を考える。
3.見つけたボトルネックの中でも、目的に近いモノから解消する。
4.全てのボトルネックを解消後、「1」に戻る。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
少しでも日々の生活・仕事を豊かにするヒントになっていたら幸いです。
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