自己紹介
せっかくいいねをたくさん付けていただき始めたので、もう少し適切な自己紹介をしたほうがいいかなと思い、推敲しました。
仕事は個人事業主としてデザイナをしています。Webが主戦場で、ここ数年はリモートデスクトップアプリのプロモーションを手掛けています。クリエイティブディレクションに回ることもありますが、ほとんどの場合カンプやモックアップまで自分で制作しています。コーディングは苦手で外注の方に依頼をしています。
時世的に個人事業主は一種の流行りになっていると思います。わたしの場合はどうかと言うと、アルバイト、派遣、契約社員、正社員とあらゆる雇用形態にトライし、しがみつこうとしました。それでも仕事が続けられず、何度も死ぬしかないかなと思いながら、その都度「でも生きていた方がいいかな」と思って地べたを這いずりながら生きてきました。
かなりシリアスな内容の小説を上梓していて、またこれらの単語が持つ深刻さも十分承知しているつもりで使用していますが、パニック障害に煩わされたり、気分障害的な抑うつ気分、あとは若い頃、開頭手術にいたる大きな交通事故をしていて、慢性の神経痛や片頭痛発作の持病があります。
職に就いては、月に1, 2度訪れる上記の持病のために「申し訳ありません、本日は体調不良のため、休ませてください」という電話を上長に電話連絡し、それが数度続くと、職場にいたたまれなくなり退職するということを繰り返していました。回数を書くことが憚られるほど、何度も転職をしています。
仕事に行けずごめんなさいと云うための人生なのかなと絶望しそうになったことが何度もあります。抑うつ気分は中学生の頃からで、病欠日数は年間数十日に及んでいたので、社会に出てもかなり厳しい人生になるなとは想像はしていました。
ただ先天的なわたしの性格は朗らかで、明るくポジティブだと思います。パニック障害を患っていて「性格はポジティブです」と言ってしまう人間はどうかと思いますが事実です。わたしを直接知る人は皆わたしに対して総じて「元気で朗らかなひと」という印象を抱かれています。
症状が出ているときは無口になったり、暗い発言もしますが、ずっと引きずり続けることはありません。正確には引きずらなくなるように訓練し、それが実を結び始めているのだと思います。これは自画自賛ですが、40数年生きてきて、少し誇らしいことです。
パニック発作はかなりやっかいですが、でも睡眠と休息を最優先すれば回復できると経験的に理解しているので、もの凄くいやなものですが、絶望はしていません。
片頭痛発作に関していえばエムガルティというかなり有効な薬が近年開発されて、症状はずいぶん緩和されました。以前は薬を飲むタイミングを逸したり間違えたりして、救急車を呼ぶしかない状況も何度もありました。テクノロジーの進化は、諦めずに待ってみるものだなと痛切に感じました。
気分の落ち込みは、正直どうしようもありません。強い倦怠感や朝起床後誰にも会いたくないという気分のときは、回復するまで待つしかありません。
会社員をしている場合、出勤時間は必ずやってくるので欠勤するしかありません。しかしフリーランスの場合、どうしようもない時間はベッドでやり過ごして、心身が回復してきたら、何もできなかった分、夜頑張って取り戻すといったことができます。わたしの場合、幸いにも理由のない気分の落ち込みは長くても2,3日で回復します。
仕事はおおむね週単位でスケジュールを立てているので、納品に間に合わなかったということはこれまで、これはクライアント側の協力ももちろんあってこのことですが、ありません。あと、言うまでもありませんが、体調が普通のときは必死で仕事をしています。
個人事業主なので、3ヶ月後仕事があるかどうか確信はありません。来月は別のデザイナが雇われているかもしれませんが、そうならないように今の仕事に必死に取り組むようにしています。
クライアントは、社長や担当者がわたしの自伝的小説を読んでくれていて、「大変な経験をされていたんですね」という感想をいただいて、でもそれだけで、基本的に同じスタンスで仕事をさせていただいています。小説には履歴書には書けないことが山ほど描かれています。しかし仕事で何ができるかということを(わたしの場合は見せ方のロジックであったり、デザインの実務ですが)提示できれば、仕事は続けられるのだなと実感するに至っています。
これは働き方の劇的な変化であったり、その人間の属性ではなく、そのひと個人が尊重されるべきという考えがいよいよ根付き始めているのだなと、世の中の風向きが変わってきていることを感じています。
わたしの紹介になったかどうか疑問ですが、書いてみました。
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