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キメハラ、ダメ、絶対!映画界のキングダム#10

近頃、鬼滅の刃の興行収入が千と千尋の神隠しを抜いたって話が話題になりました。

公開後73日間での累計で動員2404万9907人、興収324億7889万5850円を突破し、宮崎駿監督作「千と千尋の神隠し」(316億8000万円)を抜いて歴代最高興収で1位に躍り出た。

物心つく頃から、ジブリに慣れ親しんできたので正直落胆しました笑
ただ、昨年からの度重なるキメハラにあい続け、周りが人気があるという理由だけで見に行っている中、自分の中のささやかな反抗で行っていません。

職業柄この手のものは逐一チェックを基本としてますが、ささやかな反抗で行っていません。(だからこれからもどうか、誘わないでください。日輪刃の模造刀で切りつけます。)

それどころか、ジブリの新作を心待ちにしています。

大学時代にジブリを評論する授業をとったり、下校時の東小金井で
駅に向かう道中、夕日を背に歩いていると道の向かい側から、夕日に照らされた人影が、逆光で顔は見えなかったけど、近づいてくるとだんだんと輪郭が、見えてきた、小綺麗な整えられた白い髭に、作業用のエプロン。

あ、こんな小綺麗なおじさんが東小金井にいるんだ〜とすれ違った、おじさんを目で追っていくとアトリエらしきところに入っていった。

あ〜素敵なところだな〜と思ったらスタジオジブリでした。
(すれ違ったのは宮崎駿でした。)後から興奮して心臓の鼓動が聞こえたのを覚えてます。

兎にも角にもジブリが好きなのです。

すみません。興奮しすぎて、前置きが長くなりました。

ただその中でも私は、特に鈴木敏夫さんが好きです。(流れ的に宮崎駿だろって、すみません。。)

なぜかというと生き方とか考え方のじじぃになって死にたいなーと思うからです。

全然力んでないところとか、仏教的にいうと諸行無常(世の中の物事は全て刻一刻と移り変わっていく、例えるならば水の表面に浮かんでは消える泡のようなもの)

何か崇高な思想を持っていたというよりも、物事一つ一つ楽しんで
やってきた感じなところと、その時その時を大事に生きているので、
俺の栄光が!!!とか、成功する理論は!!!とかいう振りかぶった
態度がなく、無為自然的な感じがするからだ。(詳しくは仕事道楽より)

目次
1.鈴木敏夫編集者時代
2.考察

1.鈴木敏夫編集者時代

1972年徳間書店入社、それまで週刊誌はほとんど読んでいなかったが
アサヒ芸能の企画班で「占い」やら「漫画」やらのページを担当した。

よくとし、別冊の「コミック&コミック」の編集になって、手塚治虫、
石ノ森章太郎、ジョージ秋山といった漫画家たちと親しくなった。

その後アサヒ芸能の特集班に戻り、ほぼ毎週特集記事をかきまくったそうです。(映画プロデューサー兼会社代表とは結びつかない)

その後、ひょんなことから上司に本格的アニメーション雑誌を2ヶ月で作れという無理難題を言われ「あとは、任せる。」の一言で任されたそうだ。→発売まで正確には3週間だったそうで、取材期間1週間という強行的なスケジュールだったという。

最初の1日目は人集めと勉強。確保できたのはたったの5人…
仕事を任せた上司兼編集長は、鈴木さんが夜中まで作業する中、夕方には帰宅要は丸投げ状態だったそうだ。(昔のこういうゆるさは嫌いではない)

ちなみに、雑誌は『アニメージュ』という名前で創刊号は初版7万部で、
3日で売り切れたそうだ。

ただし、この上司はただ任せきりではなく、多くのことを学んだと鈴木さんは伝えている。「アイディア…アイディア」が口癖で好奇心旺盛。そのアイディアには秀逸なものがあった。

この人の歴史的な功績の一つは「風の谷のナウシカ」を映画にしようと言い出したことだそうだ。

前後は考えず、みんなが無茶だというところで想像力に蓋をせず、やろう、やろうと言い続けるそんな人だったそうだ。

その時はわからなかったが、今はわかる。僕(鈴木さん)の一番近くに、
天才プロデューサーのお手本がいたのだ。

鈴木さんが学んだことの中で一番の教訓は、【仕事は公私混同でやる】ことだそうだ。

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2.少し考察

本当は鈴木さんと二人の天才アニメーターの話までかきたかったのですが、案外導入でも長くなってきたので今日はここまでにします。笑

仕事は基本公私混同、鈴木さんは楽しいことを仕事にした、というよりも
好奇心や、いいところを見てとにかく手足を動かしてきて気づいたらここにいたか〜という感じだ。

未来を描いたり、理想はほとんど描いたことはなく(描いても一年先くらいとのこと)その瞬間瞬間に好奇心を当てて、仕事を道楽として楽しんでいる。そんな印象を強く受ける。

未来や過去が原動力になる考え方ならいいが、
未来や、過去を思い描いて落胆する要素となりうるので考あれば、

何も考えずに今、この瞬間

に没頭している方がはるかに良い。



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