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この先の舵取りは、より険しい道のり


緊急事態宣言、39県で解除 首相表明、新型コロナで発令後初

出典:共同通信

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令から先ほど、また状況に

進展がありました。首都圏や北海道の8都道府県を除く39の県において

緊急事態宣言の解除を安倍首相が表明しました。

もちろん、まだ緊急事態宣言を変わらず持続している地域もあるし、そこが

まさに人口密集地であることからも、生活が元通りになるということはまず

あり得ないですが、逆に言えば今日までの状況ともまた少しニュアンスが

変わってきたということは紛れもない事実です。

このブログではスポーツについて書いているので、今日もスポーツについて

考えていきたいのですが、この先は様子をみながら色々なものが再開したり

していく中で、スポーツも非常に難しい舵取りをしなければいけないことは

間違いなくて、全員が本当に手探りの中で必死に探り続けるようになっていく

んだと思います。

まずは、いわゆる新しい生活様式というものも加味したうえで、スポーツという

ものが目指すべき所を整理する必要があるかなと思います。今回は特に、

アマチュアというよりはプロスポーツだったり実業団だったり、趣味の範囲

ではないスポーツについて考えたいと思っています。

コロナの新しい生活様式の中でスポーツが目指すこと3つ

・選手やスタッフ及びファンの感染防止

・収益の確保

・スポーツというエンターテイメントを多くの人に届ける

大きく分けるとこういった感じになります。当然、最優先となる事項が最初の

選手、スタッフ及びファンの感染防止です。ここは当然ですが一番神経も

コストも一番割かなければいけない部分です。例えばプロ野球では、

セリーグとパリーグで移動がなるべく少なくなるように西日本と東日本で

それぞれわけて開催する案が出ていたり、ベンチでは全員にマスクの着用

を義務づけるなどの対応も検討されています。

ただ、スポーツにおいてはいわゆる密集の状態になることは起きえるわけです。

コンタクトスポーツと呼ばれるものはそれこそ身体同士がぶつかり合うもの

ですし、それこそ野球なんかでも選手同士が相当近い距離に居たり身体に

触れる場面はあるわけです。

そういった意味で、0か100かという議論でいうならばスポーツは基本的に

できません。そうではない部分で、極力接触しないように、でも競技としての

魅力は失わないようにという所を実現するのは非常に難しいし、結構、方針を

発信する人、例えば協会や団体のトップなどの説明力がかなり大きな

ポイントになってくる気がします。僕はスポーツを始めすべてのエンタメは決して

不要不急のものでないとは思いません。今、エンタメの力が必要な人が必ず

います。

ただ一方で、それに対してリスクをより大きく捉え、不要だ!という人も

必ず一定数います。2対6対2の法則なんていう言い方もありますが、2割前後は

やはりどうしたって苦言を呈するし、2割くらいは心から喜んでくれるはずです。

その中で、同じ思いでもたった一つ伝え方が悪かっただけで変わる6割が納得

するようにどうメッセージを伝えられるかっていう所が各団体などの力量が

問われるところなのかな?と思います。6割が全部再開反対に回るように

なってしまえば、競技再開に年単位での影響が出る可能性は十分にあります。

それぞれの団体や競技ごとで、限りなく普段の生活と変わらないくらいの

リスク0に近い対応ができる種目もあれば、どうやってもコンタクトや移動を

せざるをいけなくて、リスク50が限界でしたっていう競技だってあります。

そこはもう、説得しかないって思います。コンタクトスポーツである以上、工夫

には限界がありますので。

次に収益化と、スポーツを届けるっていうミッション。ここは一緒に考える必要が

あって、やはりプロスポーツや実業団など、見てくれる人が居るおかげで、

スポーツが仕事として成り立っているわけです。

その上で、試合も出来ていない今は収益がほぼゼロの状態なのはどの競技も

同じで、ここから先はプロスポーツとして観客を集めずに収益化するという今まで

にない挑戦をすべての競技がやらないといけないんです。

ライブ配信や中継などでの対応になることは誰もが想定できますが、それで

チケット収入やグッズ収入をこれまでのように確保するのはかなり難しい。

ただ、飲食店などもそうなんですが需要が減ったわけではないんです。むしろ、

今スポーツも身に行きたいしごはんも食べに行きたいしワイワイ集まって騒ぎたい。

だからこそフラフラになってでも今は”存続”という一本道を探すしか方法がない

んですよね。

そして、みんなでこの究明不可能と思える無理難題に挑戦するからこそ、今は

頭の片隅にもない”進化”やその礎ができるきっかけになるんだろうって信じてます。

こんな届け方が出来るの!?だったりこんな販売方法(価値提供)も出来るかも?

っていう実験を繰り返し、誰かが成功したらみんなで方法シェア!そうやって

乗り越えていければいいなぁって。その先にあるスポーツの魅力に気づける日

をワクワクしながら待ちたいと思っています。

その上で、この状況の難しい所がもう一つあって、それは見通しが立たないこと

なんですよね。今日の発表があって、もし地域や移動やコンタクトを制限して

再開できた競技があったとしてもまた第2波、第3波が来た瞬間また違うルール

に変わってしまうかもしれないという点。そしてその時には今以上の制約がある

可能性だってあるし、もっと狭い範囲での爆発的拡大かもしれないし、このまま

ゆるゆるとボディーブローのように爆発的には増えず、増えたり減ったりを繰り返す

かもしれない、でもわかっていることはこれ!っていう正解は絶対に見つからない

こと。クイズ番組だったら苦情殺到(実際今苦情殺到ですね)で、その難易度たる

や半端ないですが、逆に正解なんてないっていうこと自体を理解しておくっていう

ことが必要なんじゃないかなって思っています。

前提条件が目まぐるしく変わる可能性が大いにあるわけですから言ってることも

コロコロ変わるし、一度決定したことが次の日のはボツなんてこともあるし、

昨日までの正解が今日の不正解なんていうこともいくらでもある。

ただ僕らはここまでの数カ月を経験してそういうもんだ、っていうことを理解しました。

それを念頭に置いていないとこの局面は絶対に乗り超えられない気がします。

ゴールや正解を考えるのではなく、ゴールも正解もないことがわかっている道

を走るっていう道のりは険しいですが、その先できっと待っている希望だけを

信じて、これからもすべてのスポーツを応援していきたいです!

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