松山英樹×石川遼プロジェクト動画がアツい!
松山英樹×石川遼プロジェクト発足
6月8日、日本ゴルフ界をけん引する2人がプロジェクトを立ち上げました。
松山英樹×石川遼プロジェクト。プロジェクト名に工夫もこだわりもいらない、2人が揃えば、それで十分。それくらい日本のゴルフ界にとって大きな2人が立ち上がりました。
きっかけは、まさかの直電から
松山選手から石川選手へのまさかの直電により実現したというこのプロジェクト、2人でラウンドし記念グッズをオークションで販売するとともにYouTubeに動画を投稿、オークションの収益は医療従事者への寄付をするということです。
やはり日本のゴルフ会がコロナの影響から立ち上がり、また動き出すためにこの二人の存在は欠かせないでしょう。
何より、この二人が一緒に揃って動いたということが非常に意味あることなのだと思います。
対談の動画や、2人のラウンド動画がYouTubeに公開されているのですが、彼らはこのプロジェクトを通して色んなメッセージを伝えたかったのだと思います。
2人が伝えたかったメッセージ
~同じゴルフ界の選手達に向けて~
自分たちが日本のゴルフ界の中心だという自覚と責任感
~ゴルフ再開を待つファンに向けて~
コロナで止まっていたゴルフ界も、いよいよまた再開に向けて動き出すぞという所信表明
~アマチュア含むすべてのゴルファーに向けて~
アマチュアを含めたゴルファーに対するNew normalなゴルフプレーの方法を伝える
~お互いに向けて~
今後のふたりのレベルアップについての約束
そして何より、
~医療従事者に向けて~
労いと感謝。
現在28歳になる松山選手と石川選手、石川選手が15歳でセンセーショナルな優勝を成し遂げてから10年以上の年月が経過しています。
まだ若い彼らですが、アメリカを主戦場として堂々と世界で渡り歩く唯一の日本人、松山選手と長年男子ゴルフの中で一番人気の選手で、昨年は選手会長も務めた石川遼選手、彼ら二人はすでにゴルフ界の1人の人気選手ではなく、ゴルフ界を牽引する中心選手です。
アメリカなどではすでにゴルフ回も動き出している中、日本も再開に向け本格的に動きが加速していくでしょう。そんな中で、誰がまず動くのかといえばそれは象徴となるスター選手、彼ら以外にありえません。
他の選手が行う記念ラウンドやチャリティーオークションと、彼ら2人が行うそれは全くもって意味合いが違うのです。そういう意味で今回のプロジェクトはゴルフ界の選手たちに向けた、”自分たちがゴルフ界の中心で引っ張ってくぞ”という自覚と責任の表れです。その立場も責任も、長年トップで走り続けてきた2人は誰よりも理解しているのだと思います。
さらには、再開を待つファンたちに向けた”今から動き出すからね”という、狼煙のような役割だったと思います。やはりこの2人が一緒にいればそれだけでワクワクします。
また、二人で回るラウンドではしきりにそのプレースタイルについて言及していました。お互いの間にクラブ一本分の距離を保つソーシャルディスタンス、 ハイタッチはエアーで行う、バンカーレーキを置かないゴルフ場も増えていることから足でバンカーをならす、密室空間にキャディをつけるのではなく自身でゴルフバッグを持ってラウンドするなど、これからのゴルフの新しい楽しみ方であるNew normalをしきりにお話しされていました。
New normalな楽しみ方を伝えることで、アマチュアを含むすべてのゴルファーたちの指針となる。そんな思いがあったのだと思います。
また、当然ですがお互いを鼓舞するという思いも。石川選手は現在、アメリカツアーではなく日本ツアーを主戦場としていますが、現世代を引っ張ってきた立役者は間違いなく彼です。それを骨格が出来上がりボリュームが増した松山選手があっという間にまくり上げ、瞬く間に現在のポジションまでいってしまった印象です。この先、選手としての円熟期を迎えるにあたり、お互いがもっと上のレベルで世界のトップのレベルで競えるようになった時、きっとものすごい高みまで行けるのではないでしょうか。それを何よりお互いがそれぞれに感じ、期待しているのだと思います。世界的に見れば松山選手の方が格上なのかもしれませんが、やはり二人はライバルです。松山選手も石川選手という高い壁が存在し、意識したからこそ、世界で活躍できるスケールの大きなプレイヤーになったのだと思います。お互いがライバルで居続けるために、お互いを高め続ける約束をしているように見えました。
そして、何よりも医療従事者への労いと感謝。特に日本の何倍もの感染者・死者数を出しているアメリカを主戦場とする松山選手、日頃は口数も少ない彼が滅多に直接連絡をしない石川選手に自ら電話をし今回のプロジェクトを進めたということはそれだけの強い思いや信念があったからでしょう。
運命が決めた”同世代のライバル”
他の競技や芸能・歴史を紐解いてもこういった”同い年のライバル”はたくさんいるものです。
彼らはもちろん関係が悪い時期もありますが、最終的にはお互いを尊敬し、何よりも高め合えるお互いで居続けることで、他の選手では到底たどり着けない高みまで到達してしまうのです。運命のいたずらとはよく言ったもので、こういった同期・同い年のライバルがいてこそ、競技がより発展していくのかもしれません。
水泳の萩野選手と瀬戸選手、卓球女子の平野選手と伊藤選手、国をまたいでフィギュアスケートの浅田真央選手とキムヨナ選手、 野球で言えば松坂世代、ハンカチ(マー君?)世代、など同じ学年で突出したスターが多く出る世代というものも存在しています。同期に、ここまで突出した選手が現れるのはもはや偶然とは思えません。彼ら・彼女らはきっと、競技の発展のためという”運命に導かれた関係”なのでしょう。
かつて芸能界の2トップと言われた明石家さんまさんと島田紳助さん、彼らも同い年で同級生。島田紳助さんはこんなことを言っていました。
「この世界は実力の世界だ。売れるかどうかは運ではない。でも、ただ一つ運があるとすれば、それは同期が誰かということだ。オール巨人が同期でなかったらもう少し王道の漫才をやっていただろうし、明石家さんまを見て、この天性の明るさには勝てない。俺は違う道を行こう、そう思った。優秀な同期はおのずと自分の行く道を決めてくれる。」
まさにこの二人は運命が決めた同世代のライバル。お互いが強いライバルでいてこそ、より自分が強くなれる本当に素晴らしい関係なのだと思います。
今回久々に二人が揃っているところを見て、松山選手があまりに体が大きくなっていたのと石川選手が非常にスマートだったのが対比として”豪快でおおらかな松山選手”と”やや繊細で生真面目の石川選手”そんな感じがして、ドラゴンボールの悟空とベジータを思い浮かべてしまいました(笑)。
彼らのように、お互いを高め合い尊敬できるライバルがいるからこそ、誰もたどり着けない高みを見れる、そんな素晴らしいゴルファーになって欲しいなと思いました。悟空やベジータは今ではとっくに宇宙規模の強さになっています(笑)。
向こう十年二十年とゴルフ界を牽引し、まだ男子では達成したことのない日本人初の世界ランク1位の高みを目指して欲しいです。
人気の面ではやや女子ゴルフに押されている男子ゴルフですが、起爆剤となる選手は彼ら二人です。なぜならここ10年以上の間で彼らをしのぐ人気・カリスマ性を持った選手は一人もいませんでした。
石川選手は日本で、松山選手はアメリカで、バンバン勝ち続ければもっともっとゴルフの注目は上がっていくと思います。
今回のプロジェクトだけでなく、これからもゴルフ界の2トップである彼ら二人を応援し続けたいです。
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