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ようやく拝見『ライブ帝国 ザ・ファイナル』第1部@TVK

  神奈川県にあるテレビ局TVKで4/2(土)に放送された開局50周年記念番組『ライブ帝国 ザ・ファイナル』。第1部は午後2時~5時55分までの3時間55分枠、第2部は午後7時~9時50分までの2時間50分枠と、かなりの長丁場なので、とりあえず第1部を観た。
 これまでにTVKで放送された音楽番組『ヤングインパルス』 『ファイティング80’』『ライブトマト』 『ライブY』の秘蔵映像からピックアップされたライブが放送されるが、今回は流す全曲をアーティスト側に了解を取ったというのだから、スタッフの苦労も並々ならぬものだったことが伺える。MCを務めるのは吉井祥博、岡村帆奈美というTVKアナウンサーで、ゲスト予定だった宇崎竜童さんが体調不良で出演できなくなったため、かつて音楽番組を手がけた元プロデューサーの住友利行さんが登場して、当時の裏話などが披露された。前日に放送された開局記念特番のグダグダぶりとは一転、吉井アナも岡村アナも番組を進行させるというプロの仕事に徹していた。特に、普段はスポーツ実況を担当しているが、音楽好きが高じて音楽番組のMCを務めたこともある吉井アナが興奮を抑えながらも住友さんから巧みに話を聞き出し、長時間の放送ながらも曲多め、MC少なめというシンプルな構成に徹していたのが本当に素晴らしいし、番組としてのクオリティーも高く、放送に関する何かの賞でも受賞するのではないかという予感もさせた。
 で、内容はというと、皮切りはRCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」で、ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギバンド、アナーキーほか、豪華なアーティストの貴重なライブ映像目白押し。個人的に嬉しかったのは、チューリップの「夢中さ君に」、現在は俳優として活躍する石橋凌が所属していたA.R.B.の「Tokyo Cityは風だらけ」、ノーメークでフォークグループとして活動していた当時のRCサクセションの「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」ほか、数多くのライブ映像がフルコーラスで観られたこと。あと、ライブ映像を画面の右に寄せて、黒く開いたところに番組名と放送日時が記載するという最低限の情報を邪魔にならないように配置していたのも、純粋に音楽を楽しんでもらおうというスタッフの志の高さが見て取れる。
 ま、あと2時間50分枠の第2部が残っているが、それはまた後日のお楽しみとしておこう。第1部でこれだけのものを見せられたなら、第2部に期待がふくらまないわけがない。

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