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デジャブ現象

「島暮らしはどうですか?」という質問に何度答えたか分からない私は三原市の佐木島で地域おこし協力隊として柑橘栽培を行っている柴田將志と申します。そのように聞かれましても返答に困るのが正直なところで、なぜならば答える当の本人の状態が良ければ「まあまあ」と答えてますし、逆に悪ければ「あんまり・・・」と濁すことだってあるでしょう。どのような回答を質問者様が期待されているのかをその都度考えることもありますが、考えたとて正直そこに正解はなく各々の充足感によるとしか言いようがないのも事実です。身近な例で申し上げれば「今の会社はどうか?」のような質問が非常に似ており、ワークライフバランスが非常に充実していれば文句はなく、一方で最悪な状況であれば「こんな会社などクソくらえ」と今にも逃げ出してやる等の旨を相手に伝えてしまうかもしれません。

それから「買い物大変じゃないですか?」というご質問もよく聞かれます。私自身、コミュニケーションの一環として聞かれているというのは相手方について十分に察しますし、初対面ですと話を切り出す内容に困ることもあり中々話題を振るというのも難しく致し方ないことと感じます。度々日本人が海外からの観光客や海外からの移住者にとりあえず聞く「箸は使えますか?」とか「日本の生活慣れましたか?」という質問をされますがそれと似た類の場面であるようにも感じます。その為デジャブ現象を感じざるを得ないと考えるわけです。そう感じる理由としましては、質問の文面は違えど中身は同じであり結論「島暮らしはどうか?」という質問の繰り返しになるからです。

やはりコミュニケーションの場において話題を提供する際の重要なことの一つとして固定観念に縛られないというのは重要な要素のように感じております。ですので今後は三原市の佐木島で地域おこし協力隊として柑橘栽培をしていると言うと話す場面が限られますので今後はクリエーターのような抽象的な肩書を用いまして聞き手に疑問や不信感を抱かせることで活発なコミュケーション活動に寄与していくことと致します・・・・

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