fujiike

ふつうの人生やってます。

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最近の記事

経営と年季といまのスコープ

年の瀬なので(?)、経営は年季が必要という話について考えている。 先日企業売却に関するリリースを発表させてもらったばっかりでいうのもなんだけど、何年後になるかわからないがまた集中して自分の会社をやる時期が来ると思う。小さくても創業経営者を経験すると、これを生涯もうやらないという選択肢はないもののように感じる。個人的には。 で、まあ経営は続けるしまたやる、というつもりでいると、何かで聞いた経営だけは才能やセンスだけではできない部分がある、ということを思い出す。早い話が、経営

    • 粘れ

      最近はしんどいので自分を頑張らせるために書いている。踏み外せない上に、影響範囲の読み切れない仕事はおそろしい。 おれはいつか自社サービスを当てて幸せに暮らすんだなんて思っていたけれど、突然ユーザーや愛されるプロダクト、解決するに足る課題なんてものは降ってきやしない。 しんどかろうが面白かろうが、向き合い続けた先にしか血肉になるものはねえよなあと思う。とにかく土俵際で粘って粘って、なんとか居場所を守り抜いて、そうやって少しずつ身につくものが増えていく。なんだか前時代的だ。で

      • 息継ぎのような空白

        技術の話はちゃんとやるときは別のとこ fujiike.jp でやろうかなと思ったので、noteにはポエムを書くことにした。 最近休むまもなくやっている。休む気がないという方が実態には近い。さまざまな形で目をかけてもらいチャンスがもらえるとはいえ、それを休むことがあまり現実的じゃない形で引き受けているのは自分自身だ。 朝からふつうに仕事をして、家族との食事やらゲームやらを一通り楽しんでから夜中3時までサイドプロジェクト(とあえてここでは言おう)をごりごりやって、死んだように

        • あいまいな施策ほど振り返り頻度を上げるべきではないか

          タイトル9割。 ページ構成の検証や、アンケートの項目の精査、ユーザーペルソナ抽出を試みる、など、答えが明確でなかったり、解釈の余地が大きい施策はしばしばある。困ったことに、事業上は重要とされやすいのもこういった施策の特徴だ。 これを経営陣やリーダーとの週一の振り返りミーティングなどのアジェンダに置くと、1週間1改善みたいなめちゃくちゃ遅いサイクルになってしまう。現場単位だと判断できなかったりするのも悩ましいところ。だから、判断できる人が現場に入ってどんどん回していかないと

          商売ごっこと、商売ごっこにすらならない仕事

          多くの人がご存知のとおり、社会的意義も教育的意義も黒字化の目処もなく運営されている、商売ごっこのようなものはこの世にあふれている。大半は経営者のエゴであり、あるいは洞察力のなさである。未来への投資と称して、これに何千万という金が注ぎ込まれる。何億、何十億のものもザラにあるだろう。そのレベルはおれは直接見たことはないけど。 おれはこういうのは、端的に経営力とか、事業立ち上げ力のなさが原因だと思っている。事業づくりにおいてはマーケット選定と切り口、そして初手の施策の影響がおそろ

          商売ごっこと、商売ごっこにすらならない仕事

          プロジェクト管理はタスクの捨て方から決める(と、いいんじゃないかな)

          新しいプロジェクトや施策を考えるとき、あるいはタスクを積んでいくとき、運用が続けば続くほど「今はあんまり重要じゃないんだけどいつか見直したいから」ということで残り続けるデータがあり、これが運用を殺すことがよくある。 理屈の上では「Icebox (いつかやる)」と「ToDo (直近やる)」に分けて管理して、ToDoは綺麗にしとけばいいじゃん、という感じなんだけど、実際Iceboxに足すのはテンション上がらないし、全部ToDoに突っ込みたいしで、ないまぜになってしまうこともけっ

          プロジェクト管理はタスクの捨て方から決める(と、いいんじゃないかな)

          API通信待ちのインタラクションの実装レベルを段階別で整理する

          SPA時代のAPIのハンドリングは、もはや一般教養みたいなレベルになりつつある。 なんだけど、loadingはこのぐらいできてればいいよね、というのがプロダクトの中で認識されておらず、結果としてエンジニア個々人の誇りによって作られたすごいloadingと、動けばいいや、とりあえず動くからリリースしよう、という惰性の塊みたいなloadingがないまぜになったプロダクトが散見される。そりゃそうだよね、事業価値としてインタラクションのレベルを定義するの難しいもん。そもそもどういう

          API通信待ちのインタラクションの実装レベルを段階別で整理する

          2020/04/05 継続的にコンテンツを出すのは難しいなあと思った話

          note書くことわからない問題。まあ、書かなきゃええやんけって話なんですけど。 1日1 noteを試し始めてざっくり1ヶ月ちょっと。意味のある風なことを書くにもネタが尽きてきて、継続的にコンテンツを出すことの難しさを感じ始めた。 漫画家や小説家が取材旅行などをする理由は、自分の人生を切り売りする形ではクリエイターはすぐにネタが底を突いてしまうからと聞いたことがあるが、いくら凡夫とはいえ一月でこうなるなら、生涯かけてやる仕事で取材なしにやっていけるわけがないので納得というも

          2020/04/05 継続的にコンテンツを出すのは難しいなあと思った話

          2020/04/04 コーディング楽しすぎる問題

          自分のプロダクトのコードを書いていると楽しすぎて何時間でも書いてられる気がするときがある。頭の中に設計が浮かんでいるときは、15分で1 Pull Requestみたいなことが起きたりする。まあまだ小さなプロダクトだし、多少問題があっても後で直せば大丈夫、みたいな気楽なフェーズだからこそなんだけど。 そうするとほとんどコードで表現できてしまうので、ドキュメントがおろそかになったりする(テストは書いてあるのに)。自分以外にはわからない理由で出され、自分のみの判断でマージされたP

          2020/04/04 コーディング楽しすぎる問題

          2020/04/03 鈍くなる認知

          最近いろんなものがよくわからんと感じる。ものごとはなるようにしかならんと思う。個人の及ぼせる影響の範囲は狭く、時間は矢のように早く過ぎる。寝不足のせいかもしれない。慣れないリモートミーティングが何時間も人を変えて繰り返されるせいかもしれない。とにかくそんな感じなので、誰か他人を変えようとか、そういう意思もなかなか起き上がってこない。仕事は仕事なので頑張るけれど、あとはただ眠りたい日もある。今日はそういう日かもしれない。25を過ぎたぐらいからそういう認知の鈍りを感じる。もう28

          2020/04/03 鈍くなる認知

          2020/04/02 エンジニアの成長がプロダクトを追い越すとき

          春です。 チームメンバーと1on1したりして、キャリアの話をしたりすると、今のプロダクトでは実現できないような話題になることがある。 優秀なエンジニアとされる人の多くは、黎明期のベンチャーではなく大企業にいく話が目立つ。目立っているだけかもしれないが、おそらく一般的に優秀とされるエンジニアがどこの馬の骨ともしれぬスタートアップの赤ちゃんみたいなプロジェクトにコミットする確率は、トラクションが既に確立されているプロダクトにコミットするそれよりだいぶ少ないだろう。 技術の進

          2020/04/02 エンジニアの成長がプロダクトを追い越すとき

          2020/04/01 プロジェクト往復の地味にいいところ

          いくつかのプロジェクトを行ったり来たりしているとちょっといいことがある。頭の切り替えをしやすいプロジェクトの特徴がわかる、ということだ。 重いPRをレビューしたり、重いPRを出すようなレベルで重点的に関われるプロジェクトは、週にせいぜい2つぐらい。とはいえ、戻ってきたらできるだけすぐに結果を出さないといけないし、単発でサクッと対応する、みたいなのはいろんな形で発生する。 そういう中で、あー、あれやるだけなんだけど、と思いつつもなかなか手を出しづらいプロジェクトは、以下のよ

          2020/04/01 プロジェクト往復の地味にいいところ

          2020/03/31 ショボくてもユーザーに当てよう

          このnoteの最初の記事は、プロダクトを3月にアルファリリースするぜ、ってやつだった。 で、アルファリリースした。マジでコアのコア機能しか動いてなくて、すごくダメダメな段階なので直接話ができる距離感の人にしかまだ触ってもらってないけど、「あ、これできないんですね」「こういうバグあるかも」という指摘をもらっていて、あーそうそう、プロダクトの初期ってこういう面白さがあったよね、というのを思い出している。 (ちなみに、アルファ版のユーザーになってやってもいいよ、って人は連絡くだ

          2020/03/31 ショボくてもユーザーに当てよう

          2020/03/30 シンプルを保つ

          最近、複雑さが肥大化する瞬間をちょこちょこ見ている。その過程に不自然なところは何もなかったように思える。今さらそんなに頑張って共通化したり、シンプル化したりするのも、ねえ、みたいな感じで、肥大化は受け入れられる。 優秀なソフトウェアエンジニアだな、と思う人はシンプルなPull Requestを上げてくることが多い気がする。かと思えば、なんか見たことない抽象化を導入してることもある。これが後から振り返ってみると、全体にルールをもたらして、複雑化や肥大化をおさえていたりする。

          2020/03/30 シンプルを保つ

          2020/03/29 めんどくさいことについて

          この歳になっていうのも恥ずかしいんだけど、めんどくさいことはだいたい放っておくとどんどんめんどくさくなり、周りも苦労させたりしてさらにめんどくさいことになる。 だから「うわ〜〜めんどくせえ〜〜〜」って思ったらその時がやりどきだと思うように最近は心がけている。そうすると未来のめんどくさいことが減っていくし、なかなか増えない。 これを繰り返してるうちに妻に白髪増えたねと言われるようになりました。めんどくさいことをやると白髪が増えるみたいです。

          2020/03/29 めんどくさいことについて

          2020/03/28 スタートアップ黎明期は採用とか評価とかいらない

          CTOをしている会社の元インターンで、今は起業して頑張っている人から相談をもらっていろいろわーっと回答したので、その勢いでこっちにもちょっと書いてみる。 この手の話題にそこそこ書けるぐらいは一応スタートアップどっぷりなので、ちょっとタイトルが大仰だけど書いてもいいと思う。強い言葉をいっぱい使うけど、あくまで私見で、成功確率を上げるためにはこうなんじゃないかな、っていうやつ。元学生起業家として、起業家1周目の、強みも何にもないけどこれからスタートアップやります、みたいな人に向

          2020/03/28 スタートアップ黎明期は採用とか評価とかいらない