最近のジェッツについて思うこと
コロナ禍の第二波を越えて5年目のBリーグが開幕して2ヶ月を終えようとしている。
各クラブとも今までにない状況下でも感染防止に向けた対策を講じて試合を開催すべく尽力をされている。
今季の今までのジェッツの戦いぶりは幾つか惜敗こそすれ東地区2位とほぼ順調な戦いぶりであるしこの先も期待できる感じである。
ただ一方で今季のジェッツに不満を抱いているのが、ホームゲームのチケット代金が現時点では余りにも高すぎるという点である。
今季は予め価格設定をせずにダイナミックプライシング(以下DP)を導入し様々な要素で「動的」に変動する仕組みとなっている。
今季開幕時から感染防止上の理由で販売できる席数がほぼ半数に限られるが故に単価を上げざるを得ないのは仕方がないが今までの同じ席の倍以上の価格になることが私としても流石に納得がいかない。
おまけに今季の途中から同じカテゴリーでもホーム側とアウェイ側で変えるなど価格帯を細分化されてしまい、いつものホーム側の席がますます価格が高騰してしまい、さすがに同じ席のカテゴリーで買うのを躊躇った。
私個人の考えとしては収益の最大化の為にDPを導入すること自体は決して反対ではない。収益を最大化することで、ジェッツがコロナ禍による赤字からの脱却、そして南船橋に出来るであろう夢の新アリーナの実現により近づけたいのは充分理解できるし、私としてもその夢を実現させたい。
ただその夢の実現に向けて「あとどれだけ利益を上げる必要があるのか」という目標を私達も共有したい。企業として機密上開示できない部分もあるだろうが、私としては1人のステークホルダーとして最低限これだけ売り上げてこれだけ利益を残したいという意志を開示し共有して共に進んでゆきたい。
コロナ禍という未曾有の難局の中で、シーズンチケットの設定中止や感染防止のための今までにない制約を課された中での試合運営で須く満足度は下がるが今季は辛抱する覚悟である。ただ、辛抱するにもゴールの見えないまま走り続けるほど辛いものはないし、支えるにも一個人としては限界がある。
入場収入のみならず物販、スクール事業等収入となるチャネルは決して単一ではない。だからジェッツに対しては安易にチケット価格を高騰させるような今の方法について何卒再考を願いたい。三方よしという商売の大原則からそれたものになってしまう。
どうしてもそれだけの上げ幅を設定するのならば、その根拠を私達に示していただきたい。赤字解消、夢のアリーナ完成に向けて今季そして来季以降これだけの収入が必要なのだと。
先日富樫選手の自著を読ませていただいたが、富樫選手はジェッツの「一体感」の強さを高く評している。数年前スカパーJスポーツでのドキュメンタリー番組で2014-15シーズンのジェッツが取り上げられたが、その時当時の島田社長もジェッツの強みは「一体感」と言われたことを思い出した。
筆頭株主が変わって新たな体制になっても千葉ジェッツのレガシー(遺産)はこの「一体感」ではなかろうか。
諸行無常、企業として人は代わることは往々にしてある。では新たに加わった人にそれ以前から向き合い続けている人こそがその人に寄り添って同じ目線で提言して支えて行くことが大事だと私は思う。
無論、私はブースタークラブの会員でありシーズンチケットホルダーとして貢献する以上はそれなりの意見をもって最善の姿への提言をし続けるけれども、ジェッツの方々に対して上から目線な態度や言動は取りたくないし私自身したくはない。
私はただ単に反対の意志だけアピールするつもりはない。
ジェッツを取り巻く皆がハッピーになるという理念の実現に向けて一方的な押し付けやお願いではなくお互いが共通のビジョンを持ち合わせた上で何が最善なのかというのを未曾有のコロナ禍の中で探り出す必要があるのではなかろうか。
千葉ジェッツなら出来るだろうし、きっとできると私は信じている。