biima sports青森初開校に寄せて
こんにちは、奥山大です。
まずタイトルの通りですが、biima sportsという総合型スポーツスクールを青森で初開校することになりました。
大好きな青森県で、大好きなスポーツに関わる事業に挑戦できることには感謝の気持ちでいっぱいですし、株式会社biimaというスポーツ教育の領域において信頼抜群な企業の新しいパートナーとしてサービス拡大に向けた挑戦を共にできることを嬉しく思っております。
新しい挑戦ということで、noteには綺麗なビジョンや戦略などを共有することで各方面をアッと驚かせたいと思う気持ちもあるのですが、振り被ってしまうとなかなか筆が進まず、このままいつまで経っても何も口にしないままサービスがどんどん走ってしまいそうなので、難しく考えずに今の気持ちを綴ろうと思います。
そもそも biima sportsって何?
背景の話に入る前に、biima sportsとは?というお話をさせていただきます。結局のところ、詳細な説明はサービスページにお任せするほうが綺麗なのはその通りなのですが、ここでは私のアングルから見えている景色をご説明させていただきます。
まずはじめに、幼少期の子どもたちは様々なスポーツを経験することが良い、ということが様々な研究で分かっているそうです。豊かな人間性を育む上でも、世界で活躍するトップアスリートを輩出する上でも、幼少期はマルチスポーツに挑戦することがポジティブな影響を持つようです。
もう少し、子育ての目線に寄ってみても、同じことが言えそうです。子どもにスポーツを楽しんでもらいたいけど、どのスポーツに興味を持つか分からない親御さん。大勢いらっしゃると思います。一方で、地元の習い事は対象教室、野球クラブなどはたくさんあったとしても、様々なスポーツを体系的に楽しめるサービスが限られていることも確かでした。
それらを解決するのが、このbiima sportsです。biima sports では、3-10歳の子どもたちが、複数のスポーツを楽しくことができる習い事サービスとなっています。それに加えて、数年前から話題の非認知能力の向上などを目的としたプログラムも設計されており、子どものスポーツの習い事はとりあえずbiima sportsに預けておけばOK!ぐらいのイメージで私は捉えています。
こんな感じなのですが、流石に簡略化しすぎた説明で、biima の皆さんからお叱りを受けそうなので、さらに詳細な説明はサービスページにお任せしておくとします。
なぜ、やることになったのか
こんな偉そうにつらつらと書き綴っている私ですが、実は2023年2月頃までbiima sportsのことを存じ上げませんでした。
そんな私がこのサービスを知ったのは、慶應義塾体育会ソッカー部の同期である福本拓海と、久しぶりに日吉でお酒を飲んだ日のことです。私も福本も大学3‐4年で就活をしていなかった組で、部の中では珍しい立ち位置の人間でした。今、どこで何をしているかも分からない彼に、久しぶりに連絡をして会ってみると、
現在は大学を卒業し、株式会社biima の社員として働いていること
biima sportsというサービスは、青森県に未上陸であること
福本はアライアンス事業部に所属し、ここで私が青森県にサービス導入を決めれば一緒に仕事をする機会を得る可能性があること
ということが分かりました。私としては学生の頃からの仲間と一緒に挑戦ができる機会があるのは嬉しいことですし、サービスの説明を聞いていてもあらゆる角度からこれは青森県にも広まるべきものだと思い、飲み会が終わる前にはもうサービス導入を決めていたようでした。
このように、今振り返ってみてもかなり直感的な意思決定で、この記事を書いている現在も不安がよぎるものですが、様々な角度から再検討してもそれほど大きな間違いはなかったとも思います。この決断から今日までの間、確かにいろんなことはありましたが、その全てが自分自身を成長させてくれたと感じてもいますし、総じてポジティブです。
飲み会後、地元で一緒に事業を推進している中村にもすぐに共有し、このスポーツ教育の文脈は彼の最大の関心領域でもあったので、あとはやるだけだね、という状態が整いました。
サービスを開始するにあたり
まずは集客。たくさんの子どもたちにこのサービスを届けたいと思いましたが、このサービスが保護者の皆様の目にはどのように映るかということは非常に不安でした。
青森県で保護者の対面に立つチームの中心が、私と中村という独身男性2人組であることや、これまで地元の教育現場に届けてきたものの対象年齢が少しズレていることから、幼少期の親子にあるペインの深さまでは解像度が上がりきらず、ビジョンが明確なサービスではあるものの、どの程度まで届くのかはやってみないと分からないよね、止まり。
結局のところ、届けたいユーザー層からやや距離のある私たちがいくら論理的に考えたとしても正解にたどり着ける確率が非常に限定的です。もうこれはエイヤで進むしかないのでは?と思い、とにかく無料体験会のチラシを配りまくるという戦略になりました。このチラシの反応率が悪ければ転んでおしまいではありますが、転ぶのであれば勢いよく転ぶことが未来の自分たちのためだと思い、ここは大きくアクセルを踏むことにしました。
そう決めてからやるべきことは1つ。八戸市内全ての幼稚園、保育園に電話をかけて、チラシ配布のお願いをする気合のドブ板営業です。このタスクは迫力抜群のラガーマン中村が担ってくれました。良真さん、本当にありがとうございました。
そこで得た手応えとしては、一部の幼稚園、保育園からの感触がとても良く、これは教育現場に立つ皆様としては魅力的なサービスに映っているんだ!というものでした。残るは親子の心にどう刺さるかです。
良い意味で外れた、私たちの仮説
私たちの見立ては、無料体験会に50人の応募があれば大成功、というものでした。これは青森県と似たような人口の事例を参考にした数値で、ほぼ大きくズレることはないだろうと仮定していましたが、蓋を開けてみると150名を超える方々のご応募をいただきました。本当にありがたいです。
毎日着々と増えていく数字を見て、それだけこの地域に必要とされているサービスなんだ、ご期待を預かるサービスなんだと実感しました。当日は地元メディアを始め沢山の方々にご注目いただき、結果としては大きな事故もなく無事に無料体験会を終えることに成功しました。これは、ひとえにスタッフの皆様の準備や当日の取り組みによるものです。本当にありがとうございます。
親御さんや子どもたちの様子や実際のコミュニケーションを通じて、自分たちが走り出す方向性の確からしさを感じ、それに応えるだけの体制を作り切ろうと覚悟を決めた瞬間でもありました。
どんなチームで挑むのか
サービスも始まり、ユーザーもいて、ではどんなチームで臨んでいるのかというところが気になるところかもしれません。biima sportsのプログラムがどれだけ洗練されたものであっても、結局は子どもと向き合い、それを届ける立場にあるのは現場のスタッフです。
現場のスタッフ集めにも、様々なストーリーがありますし、本当は一人一人きちんと紹介したいのですが、今回は詳細な説明を見送りつつ、八戸に住んでいるとても優秀なスタッフを配置することにしています。この採用には本当にご縁に恵まれたとしか説明がつかないほど、ありがたいメンバーに囲まれて事業を始めることができました。この辺のお話は、もしスタッフの許可が取れたらどこかでじっくりお話させてください。
さらに新規校舎開校に向けた動きも同時並行で進めており、引き続き採用は継続するつもりですので、一緒にスポーツの魅力を伝えてくださる方、大歓迎です。青森県内に在住の方に限定されてしまいますが、少しでも興味をお持ちの皆様はぜひご連絡をお待ちしております。
最後に
ということで、biima sports青森が初開校しますよ!というお話でした。サービスを提供する中で、様々な障壁や課題も容易に予想できますが、その1つ1つに粘り強く向き合っていきたいと考えております。
部活動の地域移行に関する議論や、マルチスポーツの可能性については、スポーツ庁をはじめ、国全体で活発に議論されている論点だと思いますし、当然ですがその流れに沿う形でのサービス提供を意識しています。地域全体で子どもたちのスポーツ機会の確保しながら、働き手にとっても健全な環境を構築するために、一つ一つの打ち手に持続可能性を求めてトライしていくつもりです。
まだまだスタートラインに立ったばかりですが、様々な人を巻き込み、迫力を持って前進していきますので、温かい目で見守っていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします!