人生の節目に考える「なぜ私は働くのか」
グッズの野田です。
先日、子どもが産まれました。私は今年33歳になりましたが、2年前に結婚をして昨年式を挙げ、新婚旅行から帰ってきたら割とすぐに妻の妊娠が発覚という調子で、30歳を過ぎてからライフイベントがトントントンと連続した感覚です。
そして私は学生時代からずっとスタートアップにいて、今年でちょうど10年が経ちました。そんなこんなで色々と節目が重なって内省する機会も多くなり、「幸福とは」「人生の目的とは」「なぜ働くのか」のような抽象的な問いと向き合う時間も長くなったので今日はそんなことを書いてみます。
私はなぜ働くのか
私は仕事がすごく好きで、多分毎月生活に困らないくらいのお金が支給されるような世の中になっても「働くこと」はやめない気がします。
条件が揃えば、という但し書き付きですが、仕事というか「人が集まって事業を作って、世の中に価値を生み出す」以上に楽しい活動はないんじゃないかなと思っています。
この活動で得られる充実感にはいくつかの要素があります。
事業を成長させることはもちろん楽しいですし、顧客が事業と共に成長して提供価値を実感できた時の貢献感も素晴らしいです。
その中でも私は特に「尊敬・信頼できる人と働く」ことからすごく大きな満足感を得ている気がします。
仕事でしか作れない信頼や人間関係の深さがある
これは職場の人間関係がいい方が良いよねという話でもあるのですが、もう一段掘り下げると、仕事のように何か共通の目標を達成させるための活動を通じてしか作れない深い人間関係があるということなのだと思っています。
学生時代の部活の仲間であったり、浪人時代に切磋琢磨した友人など、自分の過去を振り返ってみても何か特定の困難を伴う出来事を一緒に乗り越えたことで「気軽さ」や「共通の話題の豊富さ」みたいな友人関係を超えて「戦友」や「理解者」のような関係になり、そうした人たちとは今でも関係が続いています。
またグッズにおいても、私の大学時代の同級生で友人の「とくさん」をリファラルで採用して一緒に働くようになり、友人から「戦友・理解者」になったという実体験もあります。
彼女とは大学時代から専攻が同じで当時近所にも住んでいて仲は良かったですが「顧客対応とチームのマネジメントは彼女に任せておけば大丈夫」という信頼や、困ったときに助けてもらい「とくさんがいなかったらやばかったな、、」という感謝の積み重ねで人間関係が深化していくのを実感します。
これは多分どれだけ仲が良くて定期的に飲みに行っていても再現が難しく、仕事でしか築けない関係なのだと思います。(逆にプライベートで遊ぶことはなくなったのがまた不思議なものです)
幸福な人生とは幸福な瞬間の積み重ね
昔からよく「幸福な人生とはどんなものか」ということを考えるのですが、30を過ぎたあたりからは「いかに尊敬できて好きな人達に囲まれて生きる時間を長くできるか」ではないかと思うようになりました。
そのための手段として経済的な豊かさ等は条件としてあると思うのですが、これらはあくまで手段なので一人ぼっちでは何にもならなくなってしまう。
さらに、幸福を登山に例えると登頂した瞬間のようなものはなく、山を登っている道程のようなものであり、幸福な瞬間、過程の積み重ねこそが「幸福そのもの」なんだろうなとも思います。
以前は「上場したい」とか「◯円稼ぎたい」のように幸福を点で捉えていましたが、線で捉えるようになってからは日々の向き合い方が変わった気がします。
そういう意味では「尊敬・信頼できる人と働く」ことは、まさにこれを体現した道程そのものであり、自分にとって幸福な人生を送るための重要な要素の一つなんだろうなと思います。
だからこそ、いつかこの人と一緒に働きたい、もう一度働きたいと思う人には積極的に声をかけています。タイミングが合わなくても諦めません。
これは自分自身がその人と一緒に働きたいというのもありますが、グッズであれば、グッズにとってもその人にとっても双方にとって良い選択にできる自信があるのも大きな理由です。
何をやるかより誰とやるかが大事だから、いいチームには人が集まる
この自信は事業に対する自信でもありますが、一番は経営者の人柄への信頼から来るものです。スタートアップで10年働いて色々経験してきた中で、会社経営で最も変えられない要素で、且つ最も重要なファクターは経営者の人柄だと心から思っています。
グッズは「いつか菅野さん(CEO)ともう一度働きたい」と考えたメンバーが大集合しています。ここまで人に信頼される人を私は他に知りません。
私もそうですし、CTOのダイマツさんはFIVEの共同創業者でLINEへのM&Aまで一緒に経営しているし、共同創業者のLouisさんはGoogleのアジア太平洋地域責任者として重責を担っていた中でリスクを負ってGoogleを辞めてグッズを起業しています。
直近CPOとして入社した福山さんもそうです。
福山さんと菅野さんは二人とも早稲田で当時から顔見知り、共にGoogleで働き福山さんは起業&M&AでDONUTSへ。菅野さんはFIVEを起業し、福山さんはDONUTSでMixChannel(現ミクチャ)を立ち上げ、FIVEと事業提携(DONUTSはFIVEに出資)。
FIVEはミクチャを中心としたティーン向けの広告媒体として事業成長を遂げLINEにM&A、福山さんはほぼ同時期にCARTUNEというサービスを立ち上げメルカリにわずか2年でメルカリへM&A、メルカリではマーケットプレイスのCPOなどを歴任。。
長く採用をやってきている身からするとこれだけの経験を持った人が採用市場に出てくることはまずありません。私自身、福山さんは大学生の頃からの憧れの起業家の一人であり、今一緒に働けていることは僥倖でしかないと感じています。
そんな福山さんがグッズを選んでくれたのは、就任時のインタビューの中の以下の一節に凝縮されているので紹介します。
このコメントはまさに「なぜ、働くのか」という問の核心をついていると私は思います。
「なぜ働くのか」という問いへの自分なりの答えは「尊敬・信頼できる人と働くこと自体が幸福だから」ですね。だからこそ、人を大切にし、組織と文化を育て、採用に全力を注ぎたいと心から思っています。
会社はスケールフェイズに入り、採用も強化するが絶対に妥協はしない
グッズはサービスリリースから2年が経ち、PMFを経てようやく「採用が成長のボトルネック」といえるフェイズに入りました。シリーズAで10.7億の資金調達も完了し、2025年は大幅に採用を強化していきます。
それでも自分はグッズの採用責任者として「人として尊敬・信頼できる人」を採用することに妥協はしないつもりです。だからこそ、好きな人や憧れている人にこそ声をかけますし、いつかまたご一緒したいと思っている人にはどんどんお誘いしていきます。
野田とまた一緒に働きたいかも、働いてみたいかもという方は是非またご飯でも行きましょう!この記事を読んで興味を持って頂いた方ももちろん歓迎です。お待ちしてます!
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