ふりかえりカンファレンス2023に参加してきました!
個人的に学びになったことを記録用にメモしておきます。
イベント概要
ふりかえりカンファレンスは2021年に発足したイベントで今回で3回目。
各年のテーマは以下の通りです。
2021年「君も今日からフリカエル」
2022年「しる、みる、つくる、フリカエル」
2023年「ふりかえりに味変を」
今年はふりかえりの型をカスタマイズして「味変」した様々な事例を知ることができるカンファレンスでした。
登壇してきました
開発生産性の高いチームというのはゴールを数値化し、計測・改善を繰り返しているものですが、そもそもそれを実践するには戦略策定・基盤の開発運用・文化の醸成を全て行うことができるスーパーマンが必要です。
そんなスーパーマンがいない状況でどのようにふりかえりを活用してゴールへ近づいていっているかという話をしました。
ざっくり書くと、以下のような内容でした。
・ふりかえりをしたおかげで、重大な組織課題の共通認識がとれた
・組織課題を解決したおかげで開発組織体制が明確になりゴール設定を行いやすくなった
・Fun、Done、Learnを導入し、チームの雰囲気が良くなり、目の前の解決すべき課題をどんどん消化していった
・プロジェクトのゴールも明確になり、ベロシティが予定通りに消化できているかも計測できるようになった
セッションの学びメモ
コスパの良いアクションを消化しきると「もったいない精神」がでてきてふりかえりは死を迎える
まさにこの5ヶ月間ふりかえりをしてきて、コスパの良いアクションの改善を回してきたので、共感
Effort、Painを使って問題点の整理はやりたいと思った
High Effort、High Painと向き合うには成功体験が大事
課題を深掘して実行可能なアクションを出すこと。ここまでやらないと「結局行動できないね、この時間もったいないね」となってHigh Effort、High Painのふりかえりはワークしないことは経験済
この深掘のために、「タイムライン」「Five Whys」「Small Star Figh」のフレームワークはとても良さそう。実際個人的にも使ってみて感触は良かった
Fun、Done、Learnは自分たちの状態をポジディブにみつめ、もっと飛躍するためのヒントを得るためのもの
楽しいだけがFun・Done・Learnじゃない。もっと楽しくなるためには?学びを活かすには?を深掘していってこそ価値がある
「熱気球」や「象、死んだ魚、嘔吐」などのスプリントの範囲に限らないふりかえりをして成長可能性に自分たちで気づく
ふりかえりに大事なのはアクションと愛
一人一人がどこに愛をもっているか。愛があればアクションして改善してがやりやすい
どこに愛があるかはアクションを積み重ねないと見えてないというのはあるなと思った
愛が強いメンバーが強いメンバーが徹底的に対話するというのはいいなと思った
ドラッガー風エクササイズとかこの文脈で良さそう
悪かったこと(個人/他人)を責める反省発表会はバットプラクティス
Fun・Done・Learnは毎日やる
毎日やることで雑談が増えてよりコミュニケーション増えそう+改善サイクルがより早く回って良さそう
Tryは出しても出さなくてもいい+話している中で自然とTryがでてくるって雰囲気いいなと思った。良いことを続ける、課題を解消するためのコスパいいアクションは毎日出してすぐやるのは良さそう。
ファシリテーションは毎日違う人がやるのもいいな。
チェンソーマンみた後にふりかえりするとか、気軽でいいんだという学び
Fun・Done・Learnは楽しいことだけを書くのではない。楽しくなくてもいい。何でも書いていい。立ち止まる。現状を認識してチームで共有することが大事。
自分たちのチームの状態は8つに類型化出来る
1. 萎縮したチーム:自発性も利他性も挑戦心もない
2. 寄り合い所帯:自発性だけあるチーム
3. 遠慮の塊:利他性だけがあるチーム
4. 無謀集団:挑戦心だけあるチーム
5. 仲良しグループ:自発性と利他性がある
6. アグレッシブカルチャー:自発性と挑戦心がある
7. 生真面目委員会:利他性と挑戦心がある
8. 恐れのないチーム:自発性と利他性と挑戦心がある
自分たちのチームの現状と理想を語り合うのは必要
こういう記事を皆で読んで、それぞれの分野に愛を持っている人が主導で理想を語り合うというのはやりたいなと思った。
アジャイルレトロスペクティブズは万国共通のふりかえり本
改めてアジャイルレトロスペクティブズ読み直したいと思った。
上がるトピックやアクションは日本と変わらない
今いる場所でふりかえりに慣れて課題解決を繰り返していれば、越境できる
いろんなテーマでふりかえりする習慣をつけておくといいかも?と思った。開発プロセス、インフラ、フロントエンド、バックエンド… これを日頃からやっておくと共通の課題がでた時にスムーズに打ち返しができそう。それが海外であっても。
関心の対象がコードという成果物を重んじる雰囲気を感じた
日本はふりかえり先進国!日本はプロセスをカイゼンして独自のものを生み出すのが得意なので、これは強みかもしれないと思った。
リフレクションは対象とするテーマを個人、チームなど特に限定しない。かなり前からある活動で、主な利用分野は教育・介護だった。目的は学びを得ること
レトロスペクティブはチームのやり方やチームワークが対象とするテーマ。2001年に出版された「Project Retrospectives」が原典。主な利用分野はソフトウェア開発。
人を育てる秘訣は、言葉遣いにある。文化を作る答えの一つが自分が使う言葉を変えること
言葉をうまく使うことで世界は変わる
ポジディブ3、ネガティブ1の場づくりが生産性が高い
場を和ませる言葉
常に明るいトーンで、笑いは必須ではない(ムードメーカーがいればその人に任せる)
よろしくお願いします
ありがとうございました
なるほど、◯◯だとどうだろう?
気になることはありますか?
これはどういうことですか?(Use of Selfの精神で自分の言動で風土・文化を変えていく)
言い漏れたことはないですか?
学びを促す言葉
これって具体的にはどういうことですか?
その前には何をしていましたか?(上手くいった時に聞くのが再現性を得られるのでおすすめ)
次に同じことがあったらどうしますか?
◯◯さんがいないとしたらどうでしたか?(属人的な話ではなく行動に意識を向け、◯◯さんができたことを再現するにはを考える)
他の人はどう思っていましたか?
ここから学べることは何かありますか?
全体をふりかえってみて
今回のふりかえりカンファレンスの参加をFun・Done・Learnでふりかえってみました。学びが沢山ですね。やっていきます!