Bリーグ2023-24オフシーズン診断・B2(13)ライジングゼファー福岡
ハードな残留争いを勝ち抜いて、ライジングゼファー福岡は今季もB2の座を確保した。ある意味「雌伏」とも言えたここ数シーズンの不調を脱するべく、コート内外を一気に作り上げ、その方向性も対外的に分かりやすいチームになっている。
今季最大の「台風の目」となり、雷鳴轟くチームにできるか、現在地を見ていこう。
(参考)2022-23シーズンの戦績
オフの間の動き
ラモン・ロペス・スアレスHCが続投となった一方で、(以下この記事ではモンチョHCと表記)コーチ陣の入れ替えが大規模に発生。一時HC代行を務めた吉永大器が退団・青森ACに就任した一方で、昨季途中まで富山で指揮を執った浜口炎がACとして加わり、初めてB2の指導に当たることとなった。
昨季のカラーとなった外国籍PG路線は、マーベル・ハリスの退団と永吉佑也のSR渋谷への移籍に伴って一時封印。ハンドラー過多だったところにもある程度メスが入り、昨季特別指定の#13中田嵩基が残留した一方で、現在のB2ではかなりの実力者に当たる#0兒玉貴通を獲得。兒玉は後述する#12寒竹隼人と同じく、地元クラブへの帰還を果たした形だ。ガード陣ではサイズによる解決手段として、山形から#23村上駿斗の獲得に成功したこともまたビッグニュース。本職SGは#16石井智大ただ1人というのが不安に思えるポイントではあるが、この辺りは村上や#24谷口光貴を含めたローテーションがある程度見通せるため、シーズンが始まってしまえばそれほど大きなダメージにはなっていかないものと思われる。
また、2021-22シーズンに兒玉と共に香川で西地区優勝を経験した#24谷口光貴が熊本から加入するなど、ここ数シーズンの中ではかなり実力者をダブつかせずに配置した編成を組んできたとも言える。
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