自営業は優れたマーケティング感覚を持っているとは言い難い
自営業って、マーケティング感覚が薄いような気がします。
自営業の経営者を対象とした検索結果を見ると、ほとんどが「確定申告」「年金」「労災保険」「融資」みたいな、手続きや社会制度にまつわるものなんですよね。もちろん、それも重要だけど、それ以上に、自社の商品やサービスをどう売り込むか、って考える人が少なすぎる気がする。
なんで自営業のマーケティング感覚って薄いんだろう?考えてみると、いくつか理由が浮かんでくる。
自営業は、自分の商品やサービスに自信がある。
自営業は、自分の商品やサービスに自信があるから、マーケティングに力を入れる必要がないと思っているのかもしれない。自営業は、マーケティングを必要としないと思っている。
自営業はお客様の顔が分かる。接点が多いことから集客は間に合っていると錯覚しマーケティングをする必要がないと考える人もいるだろう。自営業は、マーケティングを難しいと思っている。
マーケティングは、専門的な知識やスキルが必要だと考え、尻込みする人もいるかもしれない。
でも、マーケティングって、大企業だけのものではなく、自営業にとっても必要なものだと知ってほしいと思っています。マーケティングをすることで、自社の商品やサービスの認知度を高め、売上を伸ばすことができる。また、マーケティングをすることで、ターゲットを明確にし、効率的に営業活動を行うことができる。つまりお金が増えるのだ。
もしあなたが個人店を経営しているのなら少しお尋ねしたいのですが、
「マーケティングなんて、自分には関係ない」
「マーケティングなんて、面倒くさい」
「マーケティングなんて、お金がかかる」
そう思っていたりしませんか?
実は、私がサポートしたことのある自営業者の約9割の方々がそう考えていたんです。
集客したかったり稼ぎたいとは漠然と思っていても、そこから先は中々踏み込めない領域なのかもしれません。だからと言ってマーケティングを実践せず、同業、あるいは自社の慣習に従って経営していては何も変わりませんし発展しようがありません。
また自分の立場を守るための社会的な保障や融資に頼る前に、売り上げの分母を上げるために動くべきではないか?そのような立場の方にマーケティングのマの字だけでも知ってもらえたら、ローカルビジネスなどの小さなビジネスは苦しい状態が軽減できるのではないか?なんて思ったりもしています。
そこでマーケティングの入口を一緒に考えてみたいと思います。
マーケティングとは、簡単に言えば「売れる仕組みづくり」です。
自営業者の方の場合、商品やサービスを売るためには、まず「誰に売るか」を決める必要があります。つまり、ターゲット顧客を明確にすることです。ターゲット顧客が明確になれば、その顧客が求める商品やサービスを提供することで、売上を伸ばしやすくなります。
また、マーケティングでは、ターゲット顧客に商品やサービスを知ってもらうための「広告」や「販促」も行います。
マーケティングの基本的な考え方
マーケティングの基本的な3つ考え方を押さえておきましょう。
顧客起点
マーケティングは、顧客のニーズを満たすことが目的です。そのため、商品やサービスを開発する際には、まず顧客のニーズを調査・分析することが大切です。市場調査
市場調査とは、市場の状況や顧客のニーズを調査・分析することです。市場調査を行うことで、自社の商品やサービスが市場でどのような位置づけにあるのかを把握することができます。競合分析
競合分析とは、競合他社の商品やサービス、マーケティング戦略を調査・分析することです。競合分析を行うことで、自社が競合他社と差別化できるポイントを明確にすることができます。
マーケティングの具体的な手法
マーケティングには、さまざまな手法があります。いくつか挙げてみましょう。ただし入り口の段階ですのですべてを理解したり行う必要はありません。大切なのは関心を持つことです!
市場調査
アンケート調査
インタビュー調査
統計調査
競合分析
商品開発
新商品開発
既存商品の改良
マーケティング戦略
STP分析
4P分析
マーケティングミックス
広告
テレビCM
新聞広告
雑誌広告
インターネット広告
販促
セール・キャンペーン
ポイント制度
サンプリング
こういった部分的なキーワードからでもいいので、「これはなんだろう」と興味を持ち調べてみるところからスタートしてみてください。
マーケティングなんてその気になれば少ない出資で始められます。その代表例が、インターネットや書籍、セミナーなどでマーケティングに関する情報を集めることです。
とは言え、恐らくここで、時間的あるいは労力的な意味で面倒に感じて一歩が出ないという状態なのだと思います。
過去にそれに関する記事を書いています。良かったらそちらも読んでみてください!
一つのキーワードからでも大丈夫です。マーケティングのマの字を知っていく過程を積んでいけば自ずとマーケティング感覚は養えると思いますので、ぜひ頑張ってみてください!
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!