ほとけさまのおしえ「結婚」
皆さんは「ご結婚」されておりますか?
今は結婚されてない方も、いつかは結婚して家庭を持ちたいと思う方も多いでしょう。
でも一方で結婚生活に「魅力」を感じなかったり、「疲れ果て」ていたりする方も多いと思います。
結婚して「相方」がいて「家族」がいて一緒に住む。
それは素敵なことですが、もう一つの見方もあるのかもしれません。
それはそうやって家庭を持ち「幸せをカタチ」にして、そこに自分を当てはめて満足していることにもつながるのかもしれません。
つまり、結婚して家庭を持っている自分をどこかで「愛でている」こともあるのではないでしょうか?
でもカタチにこだわると、どこかに「綻びや軋み」が生まれ、これに「心囚われている」方も多いと思います。
もうご存じの方も多いでしょうが、真宗の開祖「親鸞聖人」もご結婚されております。
そして「承元の法難」により越後に「流刑」になられてから関東への布教までの約二十年余りの間に、「七人」の子どもを育てながら信仰を深め広めていかれたのです。
しかし晩年には家族を関東に残して、一人京都に戻られ、「執筆活動」に専念されます。
つまり結婚というカタチに拘ることなく、信仰の想いを生涯「貫かれた」と言ってもいいでしょう。
結婚は素敵なことですが、一方でそのカタチを保つことは難しいものです。
そしてカタチあるものは、いつかは必ず「消えてしまう」ときが来るでしょう。
そのときに何か「支えになるもの」があるのか?
それを考えることは、今を生きる私たちにとって、大切な「道標」になるのではないでしょうか?
☆今日の一句☆
生きるとは
カタチばかりの
ものならず