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ほとけさまのおしえ「嫌いな人との付き合い方」

 人生では「家庭や学校や会社」などで、様々な出会いがあるものです。

 これらはみなご縁であり、ご縁は自分の努力によってなされるものではありません。

 「そんなことないですよー、積極的に出会いを求めていますよー」と言われる方も見えるでしょう。

 でもそれはご縁の「絶対数」が増えるだけで、素敵なご縁というものはやはり「いただける」ものなのです。

 でも絶対数が増えると「苦手な人、嫌いな人」との出会いも増えていきます。

 それでもご縁なのだからと大切にしたりずっと続けたりすると、「メンタルがやられてしまう」ことに繋がります。

 よく「苦手な相手にこそ学ぶべきところがある」という人もおりますが、私はそうは思いません。

 むしろ凡夫の私は「言われた言葉」を思い出したり、「なぜそんな事を言うのだろう」と考えたりして、かなりの時間と精神を取られてしまうのです。

 そんなとき、イライラして反論したり、ぶつかったりしようものなら、ますます「自己嫌悪」になったり「マウント」を取られたりしてしまい、それ以上に関係がよくなることはありません。

 なので、そういうご縁からは「静かに離れる」ようにしております。

 よく「縁を切る」という言い方をしますが、私の場合は「切るのではなく静かに離れるようなイメージ」です。

 なかなか切れないご縁であっても、そっと離れることならできそうだと思いませんか?

 わざわざ会社を辞めなくても、嫌な人とは距離を置く、目を合わせないようにする、誘いを断るなどし続けると、自然に離れていくものです。

 親鸞聖人もそうやって数々のご縁に近づいたり、そこから離れたりされました。

 それこそ自分らしくあるための「ささやかでしたたか」な手立てだと思うのです。


☆今日の一句☆

 切らずとも
     離れていこう
          晴々と

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