ほとけさまのおしえ「仏になる」
仏教は「独自の考え方」に基づいていると感じております。
そののひとつに、「誰にも仏性が備わっている」という考え方があります。
つまり、仏様は「全ての方」に様々な形で存在しているということになります。
鈴木さんには「鈴木仏」が、佐藤さんには「佐藤仏」がおられるわけです。
しかし、普段の生活で様々な感情が起こってきます。
時には「怒り、憎しみ、妬み、やっかみ」などの感情も湧き出るでしょう。
でもだからといってあなたの仏性が「なくなった」わけではありません。
それは煩悩によって「曇らされている」だけと考えられます。
なので煩悩によって曇らされているだけなんだと正しく観て、「三毒の煩悩」から遠ざかることによって、あなたの中の仏性を「いたわり育む」ようにするわけです。
そのための教えが「真宗の教え」なのではと思うのです。
最近、こう想うようになりました。
「煩悩のあるままに救われる」とは、煩悩に埋もれている「仏性に気づく」ということではないかと。
そして「信心」とは、心の中にある仏様の心に気づき、それを「掘り起こす」ようなものではないかと。
同様に他人に対しても「仏様」がいらして、それがそのまま出ている方もいれば、煩悩に隠れてなかなか出てこない方もおられるのではないでしょうか?
そう思うとと、どんな人に対しても、少しだけ「慈悲深く」接することができるのではないかと思い始めております。
☆今日の一句☆
ほとけさま
みんなのこころに
一人ずつ