ほとけさまのおしえ「沼」
世の中には様々な「沼」が存在しております。
「旅行沼、B級グルメの沼、推し活の沼」など人生を楽しみ、仕事を頑張れる沼もあります。
一方で「ギャンブル沼、アルコール沼、犯罪の沼」など、社会的な生活に支障をきたしながらもなかなか抜け出せない沼もあります。
最近はほとんどありませんが、子どもの頃は「沼池」が結構な数で存在していたと思います。
沼は一見すると葦などが生えていて、「陸地」のように見えます。
冒険心を高めながら入っていくと、いつの間にか「運動靴」を飲み込み、「靴下」を泥だらけにして、ゆっくりと沈み込んでいきます。
そこで気づいて引き返せばいいのですが、なぜかもう一歩前に足を運べば、どこまでも平気で歩いていけそうな錯覚に襲われるのです。
そういうことを戒めるように仏教には「中道の教え」が説かれております。
つまり「心を落ち着かせて、今の自分の状況を明らかに観る心持ちが大切ですよ〜」と言われているのです。
沼にはまって苦しんでいる人も、思い返せば「抜け出せる機会」は何度もあったことでしょう。
自分を責めたり、後悔したりすることも多いですが、それよりも抜け出せる「機会と方法」、つまり「智慧」を持つほうが大切ですよね?
そして深い海の入口であっても天気のいい日に潮干狩りを楽しむように、沼もくるぶしあたりまで入って「泥遊び」を楽しむくらいがいいのでは?っと思っております。
そして仏教の教えで悲しみや苦しみの沼に囚われ動けなくなる人が、どんどん少なくなれば嬉しいのです。
☆今日の一句☆
苦しみの
沼を抜け出す
ほとけの手