仏教に学ぶ生き方、考え方「願いの光」
阿弥陀如来様の後ろに後光が差しているのをご存知ですか?
この後光の本数は四十八です。
これは「阿弥陀如来様から四十八の願いの光が、誰にも分け隔てなく出ていらっしゃいますよ」という意味です。
私たちはこの光を信じお任せして、ただいただくだけで、悟りの境地を開いて極楽浄土に生まれることができるという考え方が「他力本願」と言われるものです。
しかし、なかなか簡単そうに見えて難しいのですよね。
それは私たちには煩悩があり、それは誰にでも百八あると言われています。
その中でも、最も私達にとって毒になる煩悩が三つあります。これが「貪瞋痴」(とんじんち)と言われるものです。
「貪」(とん)はむさぼるという意味で、なければほしい、あればあるでもっとほしいと思う心です。
「瞋」(じん)は貪る心が妨げられたときに、湧いてくる怒りです。
「痴」(ち)はその怒りが出せないときに愚痴となって心の中にうごめくとされています。
これらが自分の心を蝕んでいくのですよね。
なのでそれを防ぐために、六波羅蜜や八正道の心がけが大切になってきます。
六波羅蜜や八正道はいわば、自分の気持ちを煩悩から守り、苦しまなくてもよいようにしてもらえる実践マニュアルと言えるでしょう。
☆今日の一句☆
届いてる
救いの光
誰にでも