仏教に学ぶ生き方、考え方「鬼はどこにいるのか?」
本日は「節分」です。
節分とは「各季節の始まりの前日」のことを指します。
つまり「立春・立夏・立秋・立冬」の前日がそれぞれ節分になるので、「一年に四回」あるわけです。
でもなぜか、「立春の前日」だけが節分で「定着」してるんですね。
節分と言うと「豆まき」ですよね。
一般的には「鬼は外、福は内」と言いますが、「鬼は内、福は外」と言ってみたり、「鬼は内、福も内」と言ってみたりするところもあるとかないとか。
ではいったい鬼はどこにいて、どうすればいいのでしょう?
仏教的に考えると、ズバリ「鬼は心の中」にいます。
つまり「鬼は内」なわけです。
自分の心が作り出して、それに怖がらされたり、心配させられたり、悲しまされたりしているのですね。
また他人に対する怒りや妬み、愚痴も「内なる鬼」に囁かれて起こることです。
では豆を撒いて外に追い出し「あ~スッキリした」と終わってしまっても良いのでしょうか?
実は追い出しても、また「鬼」は出てきます。
自分の心が「作り出している」わけですから、追い出してもどんどん新しい鬼が「出てくる」のは、考えてみれば至極当然のことですよね?
なので「鬼さん」に「どうして出てくるのか」「どうしたら出てこなくなるのか」を聞く必要があります。
それには「自分の心の中の鬼としっかり向き合う」ことが大切なのかなと思っています。
追い出すのではなく「鬼と付き合いながら」自分を見つめていく。
この心持ちが大切なのだと感じております。
☆今日の一句☆
追い出さず
聴いていこうよ
鬼さんに