仏教に学ぶ生き方、考え方「容姿についてのあれこれ」
最近は若い人の間で「整形」が流行っているそうです。
「プチ〇〇」とプチが付くと、抵抗感がなくなるのか、「プチ整形」という名の整形をする人が増えているとかいないとか。
でも一度整形をすると次々に気になるところが出てきて、結局「プチ」では済まなくなるようです。
その一方で、どんな容姿であっても「自分らしさ」と捉え、堂々と見せていく人も増えてきていることは「頼もしい」ものです。
容姿を気にするということは、容姿を気にする人の「目」を気にしているということです。
その目によく映ろうとしているのだと思いますが、そもそも他人の目によく映ったところで「何かいいこと」があるのでしょうか?
御書には「誰が百年の形體(ぎょうたい)を保たんや」と謳われている通り、「百年」美しく(かっこよく)あり続けることはできないのです。
今日きれいであったとしても、それはいつかは「失われていく」ものです。
そういう「儚く危ういもの」を気にしたり、隠したりして人生の時間を過ごしてしまうことは考えてみれば「もったいない」ですよね?
なので特に若い人には、見た目なんか気にせず「思いっきり」今を楽しんでほしいなと思っております。
そういう経験が、やがて年老いたときに「見た目を気にしなくてもいい」と子どもや孫に伝えられたら、「幸せの橋渡し」ができると思うのです。
そしてどうしても見た目が気になるのであれば、「表情の布施」を心がけてみたらいかがでしょう?
笑顔で接する「和顔施」(わがんせ)や優しい眼差しで見つめる「眼施」(がんせ)を心がければ、きっと整形よりも「素敵な」表情で接することができるのではと思っています。
☆今日の一句☆
見た目より
心の布施で
輝こう