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仏教に学ぶ生き方、考え方「布施を受けるということ」

 皆さんの大切な人に、様々な「贈り物」をしていると思います。

 彼や彼女には「誕生日プレゼント」を贈るでしょうし、家族旅行では「旅費」を捻出したりします。

 子どもがハンバーガーが食べたいといえば、休みの日には「ハンバーガーショップ」に出かけるでしょう。

 そうやって大切な人にたくさんの「物」を贈ります。

 でもそれはなぜ贈るのでしょう?

 もしかしたら贈るということの中には、「他の意図」が隠されているのかもしれません。

 そしてそれが「言葉や想い」となって表れることもあります。

 「誰のお陰で飯が食えると思ってるんだ」「俺がいないと何もできないからな」などと思ったり言葉にしたりしていないでしょうか?

 実は「布施」は、ただ単に「物を施す」ということだけではありません。

 むしろ物やお金を施すのは、布施行の中では「ほんの一部分」です。

 むしろ本当に大切なのは、その時の「思いや様子や言葉」がどうだったかということです。

 例えば、子どもに「ごはんやお菓子」を施すときに、モノとしては「親から子」に贈られています。

 でも同時に「喜ぶ顔」や「感謝の言葉」、「美味しそうに食べる姿」などを、子どもから親に布施を返してもらっているのです。

 子どもが美味しい顔で食べているその様子だけで、「十分」布施をいただいているという親御さんは多いでしょう。

 これは「和顔施」(わがんせ)や「言辞施」(ごんじせ)と言われ、財を伴わない布施なのです。

 なので、もしプレゼントを感謝されたら、「こちらこそ素敵な笑顔をありがとう」と感謝の心持ちを伝えてみてはいかがでしょう?

 その言葉は「言辞施」となって、さらにあなたの贈り物が輝いてくるのではないかと感じております。


☆今日の一句☆

 布施をする
    その時あなたは
         布施される


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