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仏教に学ぶ生き方、考え方「仏教的な初詣とは?」

 いよいよ令和五年が明けました。

 よく「明けましておめでとうございます」と申しますが、「令和五年が明けたからおめでたい」ということは、令和四年はちょっと古くて、いろいろなことがあって大変だったなーという心が見えてしまいますよね。たぶんこんなことを考えているのは、私だけだと思いたいです。

 でも日々是好日であるなら、毎日が、「明けましておめでとうございます」なのですが、それだとおめでたさのありがたさが薄れてしまいますので、一年に一回ということになったのではないかと思っております。

 そういうことで素直に、年が新たまって、おめでたい気持ちに浸かっております。

 さて皆さん、今年は初詣に出かけますか?もう年越しで行ってきたよ~という方もお見えになるかもしれません。はたまた、正月が過ぎてちょっと落ち着いてから行く予定です!という方もお見えになるでしょう。

 そういう私も、神社はよく伺いますし、初詣もさせていただきます。なので、どんどん行かれてもらって結構だと思います。

 お賽銭を入れて、柏手を叩いてご祈願を申し上げますが、どのようなことをお願いいたしますか?たぶんほとんどの方は
「今年こそ〇〇ができますように」「今年もみんなが元気に過ごせますように」
など、今年の目標や未来へのお願いをされるのではないでしょうか?

 そしてお守り、破魔矢、干支の置物など、ご祈願の証として買い求めます。その後は、お抹茶やお団子やぜんざいでお腹を満たして、楽しいひとときを過ごす、こういうお正月が多く見られると思います。

 人様の初詣に何も申し上げることはございませんが、もし「仏教的な参拝の心得」なるものを聞かれたら、次のように答えると思います。

 それは一言でいうと、「感謝を申し上げましょう。」ということです。昨年のことでもいいですし、今日こうやってみんなで参拝できたこと、そのことに感謝を申し上げたいなと。

 「えー、お願いごとじゃなくって、過去を振り返ってお参りするなんて、違和感がありますよね〜」という声が聞こえてきそうですね。

 でもあえて言わせていただくと、「初詣をみんなでお参りさせてもらえること」これだけで、もう素晴らしく幸せで、素晴らしく運が向いているのです。

 初詣をみんなでできることがもうすでに「大吉のおみくじを引いたようなもの」なのですよね~、なので感謝を申し上げたいなという気持ちになってきます。

 でもそれだけだと、神様も拍子抜けされるかもですね。できればもっとお願いをいっぱいされて、しっかり頼られたいと思ってみえるかもしれません。

 そういうときは、「今年もこうやって幸せを感じられる自分でいられますように。」とお願いしてみてはいかがでしょう。

 十分幸せなのに、その幸せを感じられないのは残念ですよね。だからちゃんといつも「幸せを感じられる心持ち」でいられるようにお願いしてみるのです。

 きっと、そういうご祈願、ご祈祷をされる方はごくごく僅かだと思います。でも逆にそういうお願いをされると神様も、「思わず身を乗り出して」聴いてくれるかもしれませんよね。

 ということで、新年が始まりました。今年も皆さんと仏教を通してご縁を深めていきたいと考えております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 ☆今日の一句☆
  ありがとう
     幸せ感じる
       我(わ)でいよう

 

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