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ほとけさまのおしえ「落ち葉」

 朝夕はめっきりすずしくなり、長袖に腕を通す頃になるこの時期は「落ち葉掃除」に勤しんでおります。

 今はちょうど桜の葉が落ちて、「溝や駐車場」に貯まっております。

 それを「箒とさらいと手」で掻き出し、掃き進めております。

 自坊は駐車場の周りに桜の木が植わっており、舗装された駐車場に落ち葉が「山のように」貯まります。

 それが雨や風で風紋のように「模様を作って」たまっていくのです。

 それを箒とちりとりで取り除きますが、なかなかきれいにはなりません。

 そして、やっときれいに履いても、次の日にはまた同じような「状況」になるのです。

 なので落ち葉が全て落ちるまでは、その「繰り返し」になります。

 でもあの暑い夏の日々に草取りもままならず、そして秋には落ち葉の掃除にもあたふたしている様子を仏様はどのようにご覧になっているのでしょう。

 そしていつしか我が心の中に、「愚痴」を溜め込んでいるのかもしれません。

 きっと落ち葉掃除はこの時期だけですが、その心を掃き清めるには「多くの時間」を要するでしょう。

 落ち葉のように貯まり続ける「煩悩」を、「そのままありのまま」に観じて受け入れていく。

 そういう心の「ゆとり」も必要なのかもしれません。


☆今日の一句☆

 散る落ち葉
     見ている我も
          散る落ち葉

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