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ほとけさまのおしえ「慈悲の心」
阿弥陀如来様の脇に「菩薩様」が寄り添っていることがあります。
そのお方は「観世音菩薩様」と「勢至菩薩様」です。
観世音菩薩様は「慈悲」を、勢至菩薩様は「智慧」をそれぞれの得意分野として、阿弥陀如来様の救いの「お手伝い」をしております。
では観世音菩薩様の「慈悲の心」とはいったいどういうものなのでしょう?
実は私たちにも「慈悲の心」は存在します。
例えば飼っているペットが「可愛いな〜」と思ったり、痛がっていたら「悲しく」なったりします。
それは動物を慈しみ、悲しみを共有する「心の作用」があるからです。
でも一方で「フライドチキン」を見ると「美味しそうだな~、食べたいな~」と思いますよね?
命を捧げて食べ物になっていただいた鶏を、慈しみ悲しむ人はおそらくいないでしょう。
そのように、自分と関係の深いものに対して抱く「慈悲心」しか持ち合わせていないのです。
これを小さい慈悲心という意味で「小慈悲心」と申します。
対して阿弥陀如来様をはじめ、全ての仏様が持つ慈悲心は、「あらゆるものに対して」注がれます。
例え仏様のことを「知らなくても」また「よく思っていなくても」そんなことに関係なく注がれる慈悲心なのです。
これを「大慈悲心」と申します。
そしてその大慈悲心に救われるのが私たち「凡夫」ということになります。
もし仏様が小慈悲心しかお持ちでなかったとしたら、「気に入った人」や「信心深くお参りされた人」、はたまた「多くのお布施をされた人」から救うでしょう。
でもそんなことがないのは、実は仏様の「大慈悲心」のおかげなのです。
そして私たちには到底及ばない慈悲心に包まれたら、きっと安心しきって「すべてをお任せできる」と思うのです。
☆今日の一句☆
慈悲ごころ
包まれ守られ
安心す