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ほとけさまのおしえ「雪國を想う」
今期最強の「寒波」がやってまいりました。
自坊の地域は雪こそ降りませんが、昨日から「冷たい風」が吹き荒れております。
実は私は大学の四年間を、「東北」のとある大学で学び、その近くに下宿をして過ごしました。
その頃は冬になると「スパイクタイヤ」を履いた車で、あっという間に道が削れ、「粉塵」が舞っていた記憶があります。
そして真冬には「氷点下十五度」にもなり、水道管の水を抜き、下宿のこたつに丸まって過ごしたものです。
雪道で何度も転びながら、「アイスバーン」での歩き方も覚えていったように思います。
まさにその時の思い出が蘇り、雪国の皆様への想いを強くしております。
そして、ご飯の炊き方も知らなかった私を、下宿の同期は暖かく迎え入れてくださいました。
冬は「鍋パーティー」をしたり、徹夜で「麻雀」をしたりして楽しく過ごしたものです。
そういう寒さを共有する仲間であればこそ、人の温かさも感じ合える仲間になれるのだと感じております。
親鸞聖人は「承元の法難」で越後に流刑になり、雪深い地域で過ごす時期がありました。
しかしその時も「他力本願」の教えを信じ、また人にも勧めて「法の輪」を拡げられました。
そして「恵信尼様」との夫婦生活も送られたのです。
雪深い地であったからこそ、教えや人々の温かさを身に沁みて感じられたのではないかと思うのです。
そして寒さの中に温かさを「紡ぎ出す」ような心持ちを、大切にしたいと思っております。
☆今日の一句☆
雪降りて
心温もる
教えあり