![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/121928032/rectangle_large_type_2_dee8e8dbea8e0cf16455618ae1a47287.png?width=1200)
Photo by
def_light
ほとけさまのおしえ「六角堂にて想うこと」
京都プチ散策の続きです。
鴨川を渡り、御所の紅葉を少し眺めたあと、南に下がって「六角堂」を訪れました。
ここは比叡山での修行に悩まれていた親鸞聖人が、「百日間」参籠された場所です。
そして九十五日目に観音様からの「夢のお告げ」を受け、それがもとで吉水の「法然上人」を訪ねられるきっかけになった場所です。
いわば自分の生き方をほぼ「反転」させるような場所だったわけで、とても趣きを感じるところなのです。
名前の通り、上から見ると六角型の形をしたお堂には、いつも「お線香の香りとお声明の声」が流れております。
そしてなぜか京都の真ん中にもかかわらず「ハト」がくつろぎ、都会の喧騒が嘘のように「静まり返った空間」なのです。
御本尊は如来様ではなく菩薩様です。
正式名称は「如意輪観世音菩薩様」で、なんと額の飾りには阿弥陀如来様がおられるのです。
弥陀三尊のように阿弥陀如来様を「お支えする立場」ではなく、菩薩様自らが全面に出て、しかも阿弥陀如来様も従えているのはなんとも不思議です。
しかしそれだけ「慈悲の心」を持って、凡夫の私たちに馴染めるようなお姿になっておられるのでしょう。
ちなみに六角堂はお堂の名前で寺号は「法を頂く」と書いて「頂法寺」と言うそうです。
まさにここで親鸞聖人も生き方の元となる法を「頂いた」のだなと想いをいたしておりました。
☆今日の一句☆
法を受く
想い新たに
生き向かう