仏教に学ぶ生き方、考え方「残る仕事」
御同行様の中には、「建築土木関係」のお仕事をされておられる方もお見えになります。
時には危険な現場もあり暑かったり寒かったりする中で、働かれている姿には本当に「頭が下がり」ます。
でもそういう仕事の「やりがい」は何かと聞けば、やはり「残る仕事」だからとお答えになります。
「この瓦は百年持つんやに」「この橋作ったん、わしやで!」と嬉しそうに話してくれます。
その話を聞いて、「嬉しく」もあり「羨ましく」もあります。
お坊さんのしていることは、どちらかというと「地味」なことが多いです。
過去帳に記したり、掃除をしたり、法要をしたりといろいろなことをしておりますが、どれもその場で「消えていく」ものか、どこかに「しまわれる」ものばかりです。
でも、そういうものであっても誰かの「記憶」には残ります。
その記憶がその人の生き方を「広げる」きっかけになり、悲しみを「癒やす」清涼剤になればありがたいのです。
☆今日の一句☆
消えゆけど
心の中に
残る妙