ほとけさまのおしえ「大法要」
最近は、「法要」はほとんど一人で執り行います。
一昔前のお葬式には何人ものお客僧さんがやってきて、「賑やか」に執り行ったものです。
でも最近は「家族葬」も多くなり、身内でひっそりと執り行うことが多くなると、僧侶は「ほぼ一人」で読経をすることが多くなります。
でもそんな昨今でも、田舎には町内のお寺が集まって年に一回「大法要」があります。
持ち回りで執り行うので、担当になったお寺はほぼ一年前から準備を「コツコツと」進めていきます。
以前は何日間もかけて勤める法要でしたが、徐々に日数が少なくなり「コロナ禍」で一時は存続の危機になりましたが、なんとか「半日間」の法要が残りました。
半日間とはいえ準備はほとんど一緒ですので、御同行様が総出で「準備から片付け」までを執り行います。
そしてそれが、「地域の結びつき」に貢献しているといってもいいでしょう。
そして私たち僧侶もそういうときに「情報交換」をしたり、所作や「お経の唱え方」などの細かいニュアンスを学んだりするのです。
嬉しいことに、本堂では法要の間もあちこちで「世間話の声」が聞こえてまいります。
お葬式では「シンミリ」してりますが、大法要は皆さん何処か「楽しそう」にされているのが印象的です。
きっと近くにいても、いつもは「会話のひとつ」もなかなかできないのでしょう。
そういう方が席を共にして同じ作業を行うことで、結果的に話に「華が咲く」のではと思っております。
そしてこういう時代だからこそ、お寺を通して活動を共にすることは、実は「大切なこと」ではないかと感じております。
☆今日の一句☆
結びつき
地域のお寺が
貢献す