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ほとけさまのおしえ「銭湯というもの」

 年末になり、寒さが増してくると銭湯が恋しくなります。

 先日は「スーパー銭湯」に出かけて身体の芯から温まってまいりました。

 不特定多数の人と裸で湯に浸かるという文化は「日本独特」だそうです。

 その文化ができるのにも実は「仏教が深く関わっている」ことをご存知でしょうか?

 六世紀に伝来した仏教では、沐浴の功徳を説きました。

 そして湯に浸かって汚れを落とすことは仏に仕える者の「仕事」だったそうです。

 そんなことで伽藍に浴堂を整え、施浴が盛んに行なわれたそうです。

 奈良の東大寺や法華寺には今でも大湯屋や浴堂が残っており、当時の名残りをとどめています。

 個人の家にお風呂がなかった時代、庶民に施浴をすることで、「入浴の楽しみ」が徐々に浸透したそうです。

 そして平安時代には京都に「湯屋」(ゆや)ができました。

 これが「銭湯の始まり」と言われています。

 銭湯の銭は「お賽銭」という意味があるとかないとか。

 庶民の楽しみや文化に深く仏教が根ざしているんですね。

 仏教徒という意識は薄くても、実は仏教の文化と深く結びついている私たちは、知らず知らずのうちに「仏のご縁」を頂いているのかもしれません。


☆今日の一句☆

 ほとけさま
     あなたの生活
          支えてる

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