ほとけさまのおしえ「まずは自らが灯りになるということ」
皆さんはついつい誰かの「真似」をしていることはありませんか?
朝起きたときに家族が皆寝ていたら、また「一緒になって」寝てしまうことがあるかと思えば、その逆もあります。
心理学でも真似をすることで好意を抱くようになる「ミラー効果」があるとかないとか。
脳内には「ミラーニューロン」があり、それが刺激されて知らず知らずのうちに真似をして学んでいくようです。
それとは関係があるのかどうかわかりませんが、よく熱心なお念仏をする人がいると周りの人もつられて「手を合わせる」事があります。
つまり自分の唱えた念仏は、自分だけでなく周りの人にも念仏を「促す」のです。
これを「念仏回向」(ねんぶつえこう)と言ったりします。
念仏がいろいろな人にも「回り向かう」ので回向というのですね。
これは仏法に限らず、様々な生き方にも影響を与えそうです。
楽しく笑っていると、周りも笑顔が増えますし、ゆったりと過ごせば周りの人も「心が和み」ます。
つまりは自分の存在は、「周りを照らしている」とも言えるのではないでしょうか?
そして「一隅を照らす」事が実は仏法の基本なのです。
まずは自分の周りの人に「回向」を向けてみる。
また向けられた「回向」を感じ味わってみる。
そんなふうに和やかに関わって過ごしたいものです。
☆今日の一句☆
一隅を
照らす明かりは
あなたから