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仏教に学ぶ生き方、考え方「怪物」

 映画「怪物」を観てきました。

 「是枝監督の作品」は今までも観てきましたが、今回の作品が一番「心に響いた」気がします。

 ネタバレしないように気をつけながら感想を申しますと、見方によって同じものも全く違って見えてくることが今回の映画の「背景」にはあると思います。

 仏教で言うところの「一水四見」が表現されているように感じました。

 そして自分の見方しかできず、それに「囚われている」我々凡夫の姿を垣間見ることができました。

 それに気づいて生き方を「見つめ直す」こと、そして自分がこの世に「生まれてきたことの意味」を見つけていくことの中に、本当の幸せがあるのではないかと強く思いました。

 仏教で言う「自灯明」(まずは自らが灯し火となること)から得られる幸せは尊いものがあるなと感じています。

 そして映画の核心である「怪物は誰なのか?」ということですが、これはネタバレになるので「観てのお楽しみ」ということになります。

 人が生きる上で、いろいろな事情や状況に「囚われていること」をあらためて実感しております。

 それを教えていただけたような映画でした。


☆今日の一句☆

 怪物を
   探し歩いて
       立ち還る



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