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ほとけさまのおしえ「仲直り」

 喧嘩や険悪なムードで「仲違い」することはままあります。

 すぐに仲直りできればいいのですが、怒りと意地が収まらず、「長引くこと」も多いのではないでしょうか?

 真宗では「貪り、怒り、愚痴」を「三毒の煩悩」と言って特に気をつけなければならないとされております。

 つまり、喧嘩で相手を攻撃しようとする気持ちは、結局は自分の心に「猛毒になるのですよ〜」と教えられているのです。

 なのでなるべく早くその気持ちから「離れたほうがいい」と言われております。

 でも「わかっちゃいるけどやめられない」のが私たち凡夫でもあります。

 そんなときにはこんなふうに考えてみてはいかがでしょう?

 それは「仲直りをする」「相手を許す」ことを「先送り」するのです。

 例えば「五年後に許そう」「三十年後に仲直りしよう」と「執行猶予付き」で心を収めるのです。

 そうすれば、少なくとも「貪瞋癡」からは離れられそうです。

 でもそんな先にはもしかしたら、もう「あの世」に行ってしまっているかもしれませんよね?

 でも安心してください。

 私たちはもれなく「極楽浄土」に生まれて仏様になるのです。

 仏様は煩悩を離れた存在ですので、必然的に相手を許し「仲直りできる」のです。

 つまり、どんな嫌いな相手でも大喧嘩をして別れたとしても、「いずれは必ず」仲直りするのです。

 そう思えば、今この心に燃やし続けている「怒りや嫉妬」からも、離れやすくなるのではないでしょうか?


☆今日の一句☆

 大喧嘩
   いずれは必ず
        仲直り
        


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