仏教に学ぶ生き方、考え方「雪」
雪の予報が見られる季節になりました。東北の日本海側では大雪の予報も出されていて、心配しております。
雪というと親鸞聖人の布教に関する逸話が残っております。
それは親鸞聖人が関東へ布教のときに、大雪になり、一軒家に一夜の宿をお願いしようとしますが、断られてしまいます。
仕方がないので門の石のところに持たれて休んでいると、先ほど断った「日野左衛門」が家に入れてくれます。
そこで、「坊主はお経を唱えて、訳の分からない説法をして、汗水たらして稼いだ金を持っていく、そんな坊主が嫌いなのだ」という日野左衛門に「平生業成」(へいぜいごうしょう)の考え方を伝えて、心を通わせたという話です。
一度は断った日野左衛門が雪の中で休んでいる親鸞聖人を招き入れた、これはやはり日野左衛門に仏性があったからだと感じます。
みんな、親切にしたい、優しくしたいという気持ちはあっても煩悩でなかなか素直に出せないのですよね。
素直にそういう気持ちが出せる、それは雪の力を借りなければならないのかもしれません。
☆今日の一句☆
雪の中
人のぬくもり
感じます